HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント の感想

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タイトルHIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント
発売日販売日未定
製作者アンドリュー・S・グローブ
販売元日経BP社
JANコード9784822255015
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » ビジネス・経済 » 企業・経営

購入者の感想

 インテル元CEO、故アンドリュー・グローブによる、組織マネジメントをテーマとしたビジネス書。著者は組織経営において、ミドル・マネジャー(中間管理職)が果たす役割を重要視しており、本書は、ミドル・マネジャーが高いアウトプットを出すための具体的な仕事の方法について、著者のインテル在職中の経験を基にまとめられたものだ。
 著者は冒頭、「マネジャーのアウトプットとは、その直後の監督下にあったり、または影響下にある組織体のアウトプットである」と指摘する。この考え方が本書の一貫したスタンスだ。そして、実践的で役に立つ多くの方法や考え方が紹介される。
・生産性を上げるひとつの方法は、今やっていることが何であろうと、それを「もっと速く」やること
・最後までとことんフォローしない権限委譲は「職務放棄」と同じ。委譲後のモニタリングをきちんと行うことが重要
・マネジャーは、長期にわたり部下グループの生産性向上のため実施するような任意プロジェクトの「在庫」を持つべき。これがないと、部下の仕事に余計な干渉をしがち(目の前にある仕事だけやるのではなく、中長期的な目線での業務タスクを自ら設定するのが、マネジャーの責務なのだろう)
・ミーティングの重要性。ミーティングはマネジャーが仕事を遂行する手段そのもの。その時間をできるだけ能率良く使わなければならない
・特に1対1(ワン・オン・ワン)のミーティングが大切。部下に何が起こっているか、何に困っているかを把握するために有効な手段(これは取り入れてみたい)
・自信というものは結局のところ、誤ったビジネス上の意思決定をしたり、不適切な行動を取ったり、提案などを上から否決されたりしても、それで死んだ人間はいないじゃないかと腹をくくるところからたいていは生まれてくる(勇気が出る考え方だ)
・戦略と戦術の違いとは、何をやるか計画したことをことばで公式化するに際して、それら意義がある諸活動を煮詰めて最大限に抽象化し、要約したものが戦略、その戦略を実行に移すために取る行動が戦術(とても分かりやすい説明で参考になる)
・組織の形としては、使命中心の編成と機能別編成の混合である「ハイブリッド組織構造」がベストで、これに代わるものはない

この本が1980年代に書かれたのは驚きだ。マネジャーが果たすべき役割、影響力、姿勢について書かれている。
読み進むたびに思わず「あるある」と納得させられる記述が出てくる。
・価値が最低の段階で問題を発見して解決すべき。
・ブラックボックスの妥当性を信じる事、インディケーターが鍵になる。
・マネジャーのアウトプットとは
「自分の組織のアウトプット」+「自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット」
・マネジャーが決定をしない事は"ネガテイブな決定をする"のと同じである。
・意思決定の時に事前に自問自答する事:
①どのような意思決定をする必要があるのか
②それはいつ決めなければならないか
③誰が決めるのか
④意思決定する前に相談する必要があるのは誰か
⑤その意思決定を承認あるいは否認するのは誰か
⑥その意思決定を知らせる必要がある人は誰か

そしてマネジャーはレバレッジ(テコ作用)の力点であり、アウトプットである作用点を最大化するのも最小化させてしまうのもテコ次第という事である。

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