異世界食堂 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス) の感想

内容というよりも主に原作やアニメとの比較という点で書いていきます。

・全体的にちょっとデフォルメ化されたようなキャラ画で展開されていく。(特にアレッタがより幼めの印象)

・原作やアニメに比べてテンションが高め。
なので原作の落ち着いた雰囲気が好きな方にはちょっと苦しいかも。

・各話のアレンジはアニメよりけっこう挑戦的？
ギャグシーンやオリジナル展開も若干有り。

これら上記の点がもしかしたら原作の熱心なファンの方に「違和感」を与えてしまうかもしれません。
ただコミカライズ版として考えた時にこういうアレンジも有りかと。
特にアニメから入られたライトユーザーやどんな話かつまんでみたい方には気軽に読みやすいかと思います。
あとアレッタが表情豊かでかわいい。

また他の方が言及されている
劇中の料理が美味しそうに描かれているかどうかについては好みの問題かな。
自分はそれほど気になりませんでした。

異世界食堂の世界観によりどっぷり浸かりたい方には小説、
生き生き動いているキャラクターと声優さんによる食レポ(笑)を楽しみたい方にはアニメ、
気軽に楽しみたい方にはこのコミカライズ
といったところでしょうか。

もちろん全部合わせてが一番オススメですが。

皆さんと違って、アニメからこの作品に入りました。その為、店主の声が「Fate/stay night」のアーチャーと同じなので、メニューを完全制覇を望む「空腹王」が店に紛れ込んでいないか、本を見返してしまいました。
「俺の料理は他人のコピーでも、作り続けている限り俺の料理は俺の物だ！」と叫んで欲しい物です。

さて中身は、「赤の女王」が強烈な個性を発揮しています。この高貴な女王は、店主が寸胴いっぱいに仕込んだビーフシチューをまるごと持ち帰って竜の姿で舌なめずりで楽しむのが定番です。
「ねこや」を自身の縄張りとして、時には店に迷惑をかけようとする輩を腕ずくで追い払い、「ねこや」に対し密かに『財宝を守るための呪い』をかけ（店員等も対象となる）、自然と赤の女王を信仰する者にとっての聖地となってしまっている。
この「ビーフシチュー」を読んでしまったからには、胃袋が猛烈に自己主張していしまいます。
更に、「アレッタ」の登場です。漫画版・アニメ版では登場が前倒しされ、原作よりも出番が増えている。
ただ残念なのは、イラストが作風に微妙に合わない事です。
これからの発展を期待します。

良いコミカライズでした。コミックにしやすい話を上手く選んで、なおかつつなぎも無理なく。そしてなにより作画が○
原作イラストとかけ離れることなく(ちょっとあっさり風味？)個人的にはむしろ原作より好みです。ここは判定別れるところがあるかと。あと、やっぱり原作ありきなところはあるのでどうせなら小説を読んでからおすすめします。