小林さんちのメイドラゴン : 5 (アクションコミックス) の感想

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タイトル小林さんちのメイドラゴン : 5 (アクションコミックス)
発売日2016-12-15
製作者クール教信者
販売元双葉社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

異世界より渡り来たドラゴン娘の奉公人、トール。彼女の雇い主である会社員女性の小林さん。
両世界の常識や価値観の相違によっていろいろなイベントの起こる物語、第5巻。

恩人である小林さんへの一方的愛情からその周囲の人間関係へと関心を拡げてきたトールは、
この巻になると人間の社会や習俗に対しても関心を拡げている。
彼女は飽くまでもドラゴンであり、ドラゴンとしての習性や元の世界の価値観は変わらず保持している。
その上で「この世界」の人間の価値観や習俗への理解を深め、差異を楽しむようになっている様子。
問題発生時には同族のみならず人間にも相談し、小林さん以外の人間との交流も出てきている。
人間社会にかなり溶け込んでおり、小林さんとの距離もただの友達以上に近づいているようだ。

また、ほかのドラゴンたちとそのパートナーである人間たちとのエピソードも、距離を詰める話が多い。
イルルと人間の子供、ケツァルコアトルと翔太、あるいはドラゴン同士だがトールとエルマなど、
それぞれ距離感を規定するものが違っていて面白い。
(エルマと人間との関係については、少し様相が異なる。
むしろ立場と合わせトールの対照として描かれている気がする)

差異とどう向き合うか、距離感を規定するものが何で、それをどう扱うか、というところに着目して読むと、
ただのコメディとして以上に味わえると思う。

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