生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) の感想
参照データ
タイトル | 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福岡 伸一 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061498914 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 生物学 |
購入者の感想
米国での研究助手としての生活や、
生活ぶりがうかがえて、とても面白く読めました。
学者としては成功したわけではありません。
しかし、こういう興味深い(面白い?)本を出版した功績は
大きいと思います。
米国で助手をしていたときの悩みとか、苦労話とか、
愚痴としか思えない語りなどがアカデミックの
負の部分というか闇の部分がうかがえて、
かなり爆笑しました。
分子生物学そのものに関しては、
さわりの部分だけですけど、
生物学以外の分野の人が読むには
なかなか楽しめると思います。
著者にはおそらく作家としての能力があるので、
文学部の教授のほうが似合ってるのではないかと思います。
生活ぶりがうかがえて、とても面白く読めました。
学者としては成功したわけではありません。
しかし、こういう興味深い(面白い?)本を出版した功績は
大きいと思います。
米国で助手をしていたときの悩みとか、苦労話とか、
愚痴としか思えない語りなどがアカデミックの
負の部分というか闇の部分がうかがえて、
かなり爆笑しました。
分子生物学そのものに関しては、
さわりの部分だけですけど、
生物学以外の分野の人が読むには
なかなか楽しめると思います。
著者にはおそらく作家としての能力があるので、
文学部の教授のほうが似合ってるのではないかと思います。
友人に勧められて読んだ。だが、面白いかと問われると困る内容だった。これをドーキンス著「利己的な遺伝子」などのように素人向けの学術書として読むと、期待外れに終わる。他のレビューにもあるが、内容の大半が、著者の個人的な心象や思い出、またはトリビアの泉的な雑学に費やされているからだ。科学的な見解への回答は、寄せ集めてみればわずか数ページに過ぎず、残念ながら看板に偽りあり、だ。生物学者が書いた日常エッセイ、という題名が正しいように思う。出版社としては売れればいいのだろうが、少々宣伝文句が行き過ぎたきらいがある。
書評の数が現時点で316と、これだけの書評を集めた本を他に知らない。しかも評価が随分分かれている。見たところ分子生物学の研究者と思しき専門家の人たちの書評は総じて辛い、曰く、生物とは何か、が結局は書かれていない、高校の生物の教科書以上のことはほとんど書かれていない、エピソードや自分の生い立ちなどの抒情的な的な散文が邪魔、といった具合である。
私は数年前の薦められて読み、下記のメモを認めた。思うに、こうした新書レベルの本は少なくとも専門書ではなく、専門家に向けたものでもない。自分の研究生活を振り返ってその時々に学んだこと、感じたこと、知ったエピソード的なことをちりばめながら、この分野の研究者達の歴史的な流れと今や常識となった内容を素人にも分かり易く解説している本、と思えば著者の目的は達しているのではないか。専門家の人達で、この程度の本で、サブタイトルー生命とは何かーの答えや著者の考えが論理的に語り得る、と思う人はいないのではないか。私たち生物はそれ程単純な存在ではないと思う。
評価は自由であり書いてある内容に誤謬があれば問題であるが、この分野の発展はものすごく今や常識と言われても、2重らせんを高校の生物では学ばなかった我々にとっては、興味深く飽きず読める解説書、入門書として優れた本には違いないと思う。
『本書は分子生物学のれ歴史的発展を縦糸に、方法論や著者自身の研究紹介をエポック的研究にまつわるエピソードや、研究生活の詩的散文などを交え、この内容にして読者を飽きさせない名著と言えると思う。 本家のロックフェラー大学では野口英世は最早顧みられない存在であること(どこかの首相が騒いでいた基金?はどうなったか?)、ウイルス発見から、2重らせん前夜のUnsung herosの話、この構造発見に最も重要な寄与をしたのは、早世したロザリンド・フランクリンであった話、それをかの波動方程式のシュレーディンガ‐が1943年に予言し、ワトソン、クリックに繋がったと初めて知った。次は「生命とは何か」を読もうと思った。
私は数年前の薦められて読み、下記のメモを認めた。思うに、こうした新書レベルの本は少なくとも専門書ではなく、専門家に向けたものでもない。自分の研究生活を振り返ってその時々に学んだこと、感じたこと、知ったエピソード的なことをちりばめながら、この分野の研究者達の歴史的な流れと今や常識となった内容を素人にも分かり易く解説している本、と思えば著者の目的は達しているのではないか。専門家の人達で、この程度の本で、サブタイトルー生命とは何かーの答えや著者の考えが論理的に語り得る、と思う人はいないのではないか。私たち生物はそれ程単純な存在ではないと思う。
評価は自由であり書いてある内容に誤謬があれば問題であるが、この分野の発展はものすごく今や常識と言われても、2重らせんを高校の生物では学ばなかった我々にとっては、興味深く飽きず読める解説書、入門書として優れた本には違いないと思う。
『本書は分子生物学のれ歴史的発展を縦糸に、方法論や著者自身の研究紹介をエポック的研究にまつわるエピソードや、研究生活の詩的散文などを交え、この内容にして読者を飽きさせない名著と言えると思う。 本家のロックフェラー大学では野口英世は最早顧みられない存在であること(どこかの首相が騒いでいた基金?はどうなったか?)、ウイルス発見から、2重らせん前夜のUnsung herosの話、この構造発見に最も重要な寄与をしたのは、早世したロザリンド・フランクリンであった話、それをかの波動方程式のシュレーディンガ‐が1943年に予言し、ワトソン、クリックに繋がったと初めて知った。次は「生命とは何か」を読もうと思った。
タイトル内容の掘り下げは十分ではないが、エピソード本としての価値は見出せる。
この分野のスターといえばDNA二重らせん発見のワトソン&クリックに相違ないが、
彼らが大仕事をやってのけるまでの下地を作った人々の話は知っておいて損はない。
量子力学の大家シュレディンガーが「生命とは何か」で持ち込んだ数学的視点。
核酸(DNA)こそが遺伝情報を担う物質であると発見したオズワルド・エイブリー。
X線でのDNA解析を進めたロザリンド・フランクリン(とワトソンによる流用疑惑)。
そのほか、PCR発明でDNA複製効率を飛躍的に高めた自由人キャリー・マリスや、
代謝系(タンパク質)のシェーンハイマー(短期間で体内物質は入替わっているのを確認)。
変わったところで、野口英世の存命中の栄光と死後の再評価(大幅下方修正)の話も。
この分野のスターといえばDNA二重らせん発見のワトソン&クリックに相違ないが、
彼らが大仕事をやってのけるまでの下地を作った人々の話は知っておいて損はない。
量子力学の大家シュレディンガーが「生命とは何か」で持ち込んだ数学的視点。
核酸(DNA)こそが遺伝情報を担う物質であると発見したオズワルド・エイブリー。
X線でのDNA解析を進めたロザリンド・フランクリン(とワトソンによる流用疑惑)。
そのほか、PCR発明でDNA複製効率を飛躍的に高めた自由人キャリー・マリスや、
代謝系(タンパク質)のシェーンハイマー(短期間で体内物質は入替わっているのを確認)。
変わったところで、野口英世の存命中の栄光と死後の再評価(大幅下方修正)の話も。