ウルトラライトハイキング の感想

発売を待って購入して、一気に読みました。

かもしればスルーハイクをしたい人や、ロングトレイルを歩くためのノウハウ本としての側面を持つ本書だが、スルーハイクではない普通の登山・トレッキング（本書では、それらを総称してハイキング）に反映できる情報が沢山ある。

荷物の軽量化のための手法は、今までの常識からは「目からウロコ」の内容も多く、次第に広まっている「ウルトラライトハイキング」というムーブメントを知るには充分すぎる内容です。

往年の登山入門書、トレッキング入門書の多くが、シューズはソールの固い「ハイカットブーツ」、雨具は上下セパレートのズボンタイプ、ストーブは操作の簡単な「ガスストーブ」など、やや画一的な情報のみを推奨していた時代からは大きな変化を感じ取れる。

ただ、注意をしてもらいたいのは、これからハイキングを始める人は、従来の入門書などにも目を通し、情報の比較をしてほしい。

本書は、ある程度トレッキングやバックパッキングをした経験した人が読むと大変刺激になる内容だが、地図の読み方やロープワークまで書かれた本ではないので、本書だけでは入門書としては完結しない。

でも、これからハイキングを始めようとする人や、荷物の重さに苦労した人には、多いに参考になる強力な情報源だと感じた。