酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁 (実業之日本社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁 (実業之日本社文庫) |
発売日 | 2014-08-05 |
製作者 | 宇江佐 真理 |
販売元 | 実業之日本社 |
JANコード | 9784408551791 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説 |
購入者の感想
六つの短編からなる本です。最初はどうなるんだろう・・困ったな、気の毒に・・とか思いつつ・・・でも読みすすめるうちに、ホッと胸なでおろしたり、じんと感動したり、読み終わるとほっこり気持ちが暖かくなるそんな短編集でした。表題となっている短編の「酒田さ行ぐさげ」は他の5編と若干違った読後感でした。でも、大出世した権助を妬んだり、権助と較べて、今までそこそこ満足していた暮らしが急につまらないものに思えたりした栄介が、最後の章では本当の友と呼べるのは権助のみだったと、素直に権助を懐かしむようになったのは、やはり気持ちが暖かくなる短編ですね。日本橋人情横丁に住んでみたいと思う短編集でした。