21世紀の戦争と平和: きみが知るべき日米関係の真実 の感想

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参照データ

タイトル21世紀の戦争と平和: きみが知るべき日米関係の真実
発売日販売日未定
製作者孫崎 享
販売元徳間書店
JANコード9784198641757
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

日本は、正に孫崎さんが引用しているように、「たった一日で平和国家に生まれ変わった国、たった一日で、軍事国家になる危険」が潜在的にはあります。此の故野坂さんの一文に本書の核心となる思想が概括されています。

重要ポイント:

一、集団的自衛権は自衛隊を差し出すシステム・米国は安全保障上、日本を防衛する義務は負っていない。

二、経済的相互依存関係が戦争を遠ざける。第二次世界大戦以降、植民地経営は宗主国にマイナスの事業になった。

三、日本が核兵器を備えたとして中国やロシアに抑止力はない、どころか代理戦争の格好のネタを米国や中国のタカ派に与える。
  また、北朝鮮のミサイルを迎撃するのは日本のシステムでは不可能である。

四、中国や北朝鮮問題を解決するために、また真の平和国家、日本のために・恒久的平和を実現する・東アジア共同体構想・安全保障の必要性がある。

情報源:孫崎さん自身の著作、メルマガ。

事実関係:東アジア共同体、日本会議、世界連邦運動には不思議な接点がある。日本会議の会長田久保が”新世界秩序””本出版。世界連邦運動の派生が日本会議であるし、どこが保守・極右という話。鳩山由紀夫氏が当然の如く「世界連邦日本国会委員会15代会長」で、ネット右翼が支持する稲田朋美議員が「世界連邦日本国会委員会会員」。「真正保守」平沼赳夫議員も。左派議員では、故土井たか子氏、福島瑞穂議員など。壮大なプロレスは市民に欺瞞的であり、左翼右翼もグローバルに一つの方向へ誘導されている。

コメント:以上は、孫崎さんがこれまでの著作で繰り返し主張されてきた東アジア共同体研究所の見解です。経済的相互依存関係による抑止力論は、例えば、ネオリベブロック経済圏の形成と何も齟齬はありません。台湾も中国と経済的相互依存関係を形成しましたが、ECFAのような内国的市場原理主義に苦しんでいます。経済的相互依存関係は、バランスが日中でも日台でも偏重しているので経済的制裁に萎縮する関係にもなります。単に軍事的な抑止力であれば問題ないとする観点は一面的です。

本書は、すべての鳩山東アジア共同体思想及び孫崎ファンの必読書です。

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