街道をゆく〈23〉南蛮のみち2 (朝日文庫) の感想

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参照データ

タイトル街道をゆく〈23〉南蛮のみち2 (朝日文庫)
発売日販売日未定
製作者司馬 遼太郎
販売元朝日新聞社
JANコード9784022605207
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » 日本文学

購入者の感想

日本人的には、と言うか、少なくとも無教養な私は、大航海時代を競ったスペインとポルトガルを同じように見てしまうが、実際にはかなり違いがあるようだ。どうも、より日本人の気質に近いのは小国であるポルトガルらしい。そうゆう微妙な肌合いの違いを感じ取れたのが、まず本書を読んだ収穫。
 世界史の教科書で得た知識や、塩野七生「十字軍物語」で得た知識、光栄の歴史ゲーム「大航海時代」で得た知識などが重なり合って、そういう事だったのか、と納得した事が多く、とても面白い巻だった。もちろん司馬遼太郎作品も含めて、日本に関わる大航海時代の知識を得ることに大満足の巻。

スペインの首都マドリードから、エル・グレコの活動拠点として名高いトレドを経由し、リスボン特急に乗ってポルトガルへと至る。このリベリア半島を横断する「南蛮のみち」を旅しながら、大航海時代に君臨した二大海洋国家の過去と現在を考察するのが本書です。
「日の沈まぬ帝国」と謳われたスペインが何故没落したのか。リベリア半島が海洋時代の主役となり得た理由は何なのか。そして、遠く海を隔てた日本に南蛮文化がもらたしたものは一体何だったのか。
これらのテーマを、決して学術的になることなく、その土地の空気を吸いながら、あくまで氏の主観で語るところが心地よい。歴史解説書では得られない、一味違う「ラテン観」をさらりと堪能できる一冊です。

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朝日新聞社から発売された司馬 遼太郎の街道をゆく〈23〉南蛮のみち2 (朝日文庫)(JAN:9784022605207)の感想と評価
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