OLD GAMERS HISTORY Vol.9 シューティングゲーム最盛期編 の感想

　懐かしゲーム紹介本、ＳＴＧの２冊目。シューティングゲーム全盛期1987~1991年の「ダライ
アス」から「オトッキー」まで約１３０タイトルをフルカラー紹介。家庭用に盛んに移植されて有名
になった「究極タイガー」「Ｒ-ＴＹＰＥ」「ドラゴンスピリット」「アフターバーナーＩＩ」「1943」「イメージ
ファイト」「グラディウスＩＩ＆ＩＩＩ（なおこれとは別にMSX版のグラディウス２という物が存在します）」
「雷電」「パロディウスだ」といったメジャー作の一方で、全く移植されなかったアーケードオンリー
の作品がかなり多くて驚かされます。当時ゲーセンに通っていた方には非常になつかしいで
しょう。
まあ移植してもファミコンじゃ「ツインイーグル」みたいな劣化した別物にしかならないですし…。
　この点はメガドラやＰＣエンジンの方が圧倒的有利で「ロストワールド」「TATSUJIN」「アトミッ
クロボキッド」「ダライアスＩＩ」などが移植されています。また特にＰＣエンジンオンリーの作品は
「ガンヘッド」を始め「はにいいんざすかい」「パラノイア」「バーニングエンジェル」「ダウンロード」
「スプリガン」「エルディス」といった快（怪）作も多く、私のようにほぼファミコン-スーファミしか
持っていなかった人には何かと目新しくて楽しめるのではないでしょうか。
ファミコンオンリーでも「ガーディック外伝」「コズミックイプシロン」「ガンナック」「クライシスフォー
ス」という佳作はあるのですが、中には「暴れん坊天狗」「キャプテンＥＤ」といったアレなのも…。
　縦シューと横シューの分化、３Ｄの発達、ハードからコミカルまで設定の多様化といった発展
の一方で、難易度の上昇による初心者プレイヤーの離脱という斜陽の前兆が見え始めた黄金
期、その輝きが詰まった一冊。時間があったらまたやりこんでみたいものです。