シュヴァルツェスマーケン 隻影のベルンハルト2 (ファミ通文庫) の感想

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参照データ

タイトルシュヴァルツェスマーケン 隻影のベルンハルト2 (ファミ通文庫)
発売日2016-01-30
販売元KADOKAWA/エンターブレイン
JANコード9784047340145
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

圧倒的かわいさを誇る表紙にみとれながら読破しました。
BETA大戦初期の東欧の様子が描かれていました。
BETAの姿形すら知らずに戦場に進む主人公らの憶測は甘く、薄ら寒くなります。
荒れ狂う吹雪に取り残された街、突き付けられる最悪の戦闘
化け物相手に、こちらもまた正気でない戦い方をしている。
戦いと言うより、発狂したい衝動を叩きこむような破滅的光景でした。
また、巨大ロボットを軍に導入する混乱や、戦闘機乗りがロボット操縦に苦慮するところも面白かったです。

主人公ユルゲンは革命児たる片鱗をのぞかせています。
弱冠でありながら断固たる意志をもち、付いて来てくれる仲間にその危うさも指摘される。
同僚のヤウクがいいキャラをしています。いつも主人公に突っかかるけど、自分の能力を弁えて主人公に託そうとする。
ちゃんと割りきって考えることができる彼のちょっと夢見がちなセリフが、寒そうな場面が続く中でとても暖かいです。
あと紅一点無口のヴィークマンの強化装備姿はぜひイラストで見てみたいです。

表紙を飾るアイリスディーナとベアトリクス、こちらもまた時の流れの中で成長していました。
ヒロインとしての見所もあります。ベアトリクスのいろんな表情を見てみたかったですが、乙女心はなかなか見せてくれなくなったようです。
シュヴァルツェスマーケン本編のヒロインの魅力を、とりわけ敵の魅力を引き出してくれるであろう本タイトル、段々役者が揃ってきました。

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