ゆうべはお楽しみでしたね 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス) の感想

今のわたもてで生じていることはげんしけん2部と全く同じで、一言で言うならもこっちハーレムだ。
連載当初の「コミュ障根暗主人公が世を潜んで生きる漫画」とはほぼ正反対の青春群像劇である。

ドラクエ10は普通のMMOよりやや「ゆるく」、
なおかつ自分の「スタイル」を尊重するところがあります。昔ながらのMMOでもなじみが深いそれがよさであり、
独特な空気や雰囲気を生み出してると思います。

今作の主人公おしゃれとサブコンテンツ大好き「パウダー」と戦闘、コロシアムガッツリ「ゴロー」さんもまったくプレイスタイルが違うのですが、なぜかウマが合っちゃって。
ネトゲの中の出来事は、MMO経験者には「あるあるネタ」だったり、ちょっとほっこりしたり。すごくいい雰囲気。
さすがにきっかけは「ないわー」ですし「パウダー」がすごく草食系なので読者がイライラすることも。そこは漫画として軽く流せる勇気も大事かなと。

またラブコメとしての進展はとてもゆったりしてるので、ジェットコースターみたいな「ラブコメ」を期待してる人には的外れだと思います。あくまで「ドラクエ10」の雰囲気を知るor知ってる人が、登場人物を眺めつつ癒されるシチュエーションコメディ漫画です。

最近のネットゲーム対戦やゲームコンテンツでやけに人間同士でギスギスする事が多いので、そういうのに疲れた人は手に取ってみてはいかがでしょうか。