刑法総論講義 第5版 の感想
参照データ
タイトル | 刑法総論講義 第5版 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 前田 雅英 |
販売元 | 東京大学出版会 |
JANコード | 9784130323611 |
カテゴリ | 社会・政治 » 法律 » 司法・裁判 » 刑法・訴訟法 |
購入者の感想
第4版と比べると自説の主張を若干抑え、最新の判例を多く取り扱った結果、70ページほど増えている。
刑法でも他の法律と同様、判例の分析が重要になるため、多くの判例を取り上げているのは非常に魅力的である。
形式面では各論と同様、図表が多数あり、理解が深まりやすくなっている。
また、日本語が分かりにくいという評価をたまに見るが、個人的には気にならなかった。
試験対策上、刑法は行為無価値論と結果無価値論の対立が重要とよく言われるが、 判例は折衷説的な立場を取っている。本当に重要なことはどの立場においても具体的な事案に即し、合理的で妥当な結論を導きだすことだと思う。 やはりそのためには判例の動向をしっかりと押さえておく必要があるのではないか。
個人的には非常に分かりやすく、気にいったので星5つとしました。
刑法でも他の法律と同様、判例の分析が重要になるため、多くの判例を取り上げているのは非常に魅力的である。
形式面では各論と同様、図表が多数あり、理解が深まりやすくなっている。
また、日本語が分かりにくいという評価をたまに見るが、個人的には気にならなかった。
試験対策上、刑法は行為無価値論と結果無価値論の対立が重要とよく言われるが、 判例は折衷説的な立場を取っている。本当に重要なことはどの立場においても具体的な事案に即し、合理的で妥当な結論を導きだすことだと思う。 やはりそのためには判例の動向をしっかりと押さえておく必要があるのではないか。
個人的には非常に分かりやすく、気にいったので星5つとしました。
前田先生は、結果無価値ですが、行為無価値に近いとか、故意と呼びたいものを故意と呼んでいるとか、いろいろ批判されますが、
主観的違法要素を認めない点で、もっとも結果無価値的であり(主観的超過要素が違法性に影響すると主張する結果無価値論者もいます)、実質的故意論も人の主観面という曖昧なものを判断する上で極めて妥当性を有しています。
故意論に詳しくない人は、香城説も検討してください。
また、人からいろいろ批判されても前田先生自身から他の法学者への悪口は聞いたことがありません(何十時間か授業を聴講した限りですが、、)。
判例との整合性も意識されており、判例の理解も大変参考になります。
裁判官でも前田先生の本を使っている方は沢山いますし、
私も刑事事件を扱う場合は必ず参照します。
理論的にはちゃんと筋が通っていて,なおかつ判例との親和性のある名著です。
読んだことない方は一読をお勧めします。
主観的違法要素を認めない点で、もっとも結果無価値的であり(主観的超過要素が違法性に影響すると主張する結果無価値論者もいます)、実質的故意論も人の主観面という曖昧なものを判断する上で極めて妥当性を有しています。
故意論に詳しくない人は、香城説も検討してください。
また、人からいろいろ批判されても前田先生自身から他の法学者への悪口は聞いたことがありません(何十時間か授業を聴講した限りですが、、)。
判例との整合性も意識されており、判例の理解も大変参考になります。
裁判官でも前田先生の本を使っている方は沢山いますし、
私も刑事事件を扱う場合は必ず参照します。
理論的にはちゃんと筋が通っていて,なおかつ判例との親和性のある名著です。
読んだことない方は一読をお勧めします。