新潟少女監禁事件 密室の3364日 (朝日文庫) の感想

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参照データ

タイトル新潟少女監禁事件 密室の3364日 (朝日文庫)
発売日販売日未定
製作者松田 美智子
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022616081
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

幼児期によく見たこの被害者を探す張り紙。
とても不安な気持ちで眺めた覚えがあります。
その時点で、あんなひどい目に合ってたなんて、どうにもできようもないのに無性に腹が立ってきます。

犯人は今はもう出てきているのかな。
テレビではちらっとしか放送されなかった汚い部分や犯人の病的な部分や裁判の記録が詳しく書かれていました。
被害者の恐怖や辛さに怒りを抱くとともに、犯人の母親にも同情心がわきました。
犯人の両親についての周りの評判や、事件後ですら、母親が地域で受け入れられているという事実からも
彼女も一生懸命生きてきたんだと思いました。

犯人が異常になったのは子供の頃からみたいですね。
自己愛性パーソナリティ障害と診断されたそうですが、若い時分の恵まれた容姿でチヤホヤされようともせず、
ただ自己中にDVと異常な衛生感覚巻き込みこだわりを自分のルールで行う事を強いる姿にはただただ違和感。

本当に理解に苦しむ。
被害者の為にも一生表に出てこないでほしかった。

新潟県警のずさんな捜査が招いた事件
この犯人が似たような事件を過去におこし、県警に逮捕されていながらその前科者を全く取り調べていない県警のずさんな体質と逮捕した際に過去に取り調べた刑事たちの神経の鈍さ、勘のなさに閉口するほかない。
自分が同じ立場の刑事だったら、あの狭い田舎町でもしかしたら今回の事件は過去に逮捕したあいつがかかわっているかもしれないと多少なりとも疑うはず。

県をあげての大捜索だったらしいが、全く田舎警察のやる仕事というのは質が低く、能力の低い人材がおおいことを実感せざるを得ない

ノンフィクション作品としては★ひとつ……。裁判の傍聴記録。これを取材と呼ぶならば…他の作品の著者は怒ってしまうのではないの? 加害者の身辺の取材もないし、家族や友人の取材もないし、被害者側の取材もない。単に、裁判内容を抜き出して、まとめている。最高裁の判決文などはそのまま引用……。どうして、解説の「大谷昭宏」はジャーナリストであるのに、高評価なのか、理解に苦しむ。この人はテレビが主戦場だから?

著者の向き合い方が見えない。考え方も見えない。ノンフィクションとしては、同事件を扱った「14階段」のほうがおもしろい。(おもしろいと言っては不謹慎だが、著者の覚悟が見える)。ノンフィクションって、書く側に、自分をさらけ出す覚悟が必要だ。だから、作っている小説よりも、格段におもしろい。それがリアリティーの醍醐味だと思う。

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朝日新聞出版から発売された松田 美智子の新潟少女監禁事件 密室の3364日 (朝日文庫)(JAN:9784022616081)の感想と評価
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