Goldberg Variationen ( の感想

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参照データ

タイトルGoldberg Variationen (
発売日2007-09-07
アーティストJ. S. Bach
販売元Sony
JANコード0886971474527
Disc 1 :"Goldberg Variations, BWV 988"
Aria
Variation 1 a 1 Clav.
Variation 2 a 1 Clav.
Variation 3 a 1 Clav. Canone all' Unisuono
Variation 4 a 1 Clav.
Variation 5 a 1 ovvero 2 Clav.
Variation 6 a 1 Clav. Canone alla Seconda
Variation 7 a 1 ovvero 2 Clav.
Variation 8 a 2 Clav.
Variation 9 a 1 Clav. Canone alla Terza
Variation 10 a 1 Clav. Fughetta
Variation 11 a 2 Clav.
Variation 12 Canone alla Quarta
Variation 13 a 2 Clav.
Variation 14 a 2 Clav.
Variation 15 a 1 Clav. Canone alla Quinta. Andante
Variation 16 Ouverture a 1 Clav.
Variation 17 a 2 Clav.
Variation 18 - Canone alla Sesta a 1 Clav.
Variation 19 a 1 Clav.
Variation 20 a 2 Clav.
Variation 21 Canone alla Settima
Variation 22 Alla breve a 1 Clav.
Variation 23 a 2 Clav.
Variation 24 Canone all' Ottava a 1 Clav.
Variation 25 a 2 Clav.
Variation 26 a 2 Clav.
Variation 27 Canone alla Nona
Variation 28 a 2 Clav.
Variation 29 a 1 ovvero 2 Clav.
Variation 30 a 1 Clav. Quodlibet
Aria da capo
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 室内楽・器楽曲

購入者の感想

■クラシックは門外漢です。普段はジャズとロックが中心です。グレン・グールドも名前は知っていても聴くのは初めてです。しかし、CMで多用される曲『二人のシーズン』で有名なブリティッシュ・ビート・バンド The Zombiesの中心メンバーであるロッド・アージェントが「生きている間に必ず一度は聴いておくべきアルバム」の1枚に挙げていた(※)ので今般購入しました。
※vivienneboucherat.com/post/14-music-matters-pt-1

■まるでジャズピアニストのソロアルバムを聴いているかのような経験でした。曲は確かにバッハなのですが、堅苦しくなく軽やかに音が転がっていく。そしてグールドの唸り声まで聴こえてくる。とても活き活きとした演奏がジャズのように私の耳に届くのでしょうか…。そしてロッド・アージェントのようなロック畑のキーボーディストにも影響を与えたのはこの活き活きした感じではないでしょうか。

■長さも全体で38分23秒。私のようなクラシックど素人な方にもオススメです。

最初のアリア(のバス部分)が変奏されていくのだが、その「変奏」の中で繰り返しが指示される。
演奏者によって繰り返しは行われたり、削除されたりする。

たとえばマレイ・ペライアは、楽譜に忠実にすべてを演奏しているので、AA’BB’となっていく。
この1955年版グールドの演奏は、一切の反復を行わないので、演奏時間は、ほぼ半分。
この名演のスピード感やドライブ感は、それが原因でもある。

その緊張感と疾走感に引き込まれ、一気に聴いていくが、この’55年版グールドの演奏が素晴らしいのは、
それまでのすべてをまとめあげているような「25変奏」であり、それ以降の展開。

ペライアは、敬虔なクリスチャンだったバッハに寄せて、曲の全体をこう分析する。
「『第25変奏』で曲の温度が一変する。これは十字に架せられたイエスの苦悩、絶望、嘆き、死のイメージを表し、
25変奏以後は決定的なキリストの復活とその歓喜、天への駆け上がり、飛翔する魂を音楽化している」と。

グールドは、そんなことは考えずに演奏したのだろうが、このグールド版を聴くと、そのペライア解釈を思い出す。

「25変奏」はそれまでの転がる玉のような演奏から一転して、グールドも6分30秒近くかけて演奏する。
ペライヤは7分23秒。グールドの1981年版は6分3秒で、1955年版よりも短い。"55年版は、その対比が大きい。

『グールド演奏術』を読むと、彼が曲単体の中でのリズムの揺らしなどの小手先技法を軽蔑してたことが分かる
(ある種のソナタ作品などを意図的に弾き飛ばすのは別にして)。彼は曲全体の中で、段丘のように山場を設定する
という解釈を徹底させる。『ゴールドベルク』もまさにそうで、第25変奏がその根幹にある。1955年時のデビュー
段階で、その表現方法が実現されていることに改めて驚く。

1955年版の「第25変奏」は、引き延ばされた沈黙、痛切な静寂が、鍵盤から流れ出す。
音が弱まっていくところ、消えていくさなかに重点があるような演奏。

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