天文ガイド 2016年 02 月号 の感想

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　「天文ガイド」２月号で特に目を引くのが１~２月が見頃となっているC/2013 US 10カタリーナ彗星に関する解説記事でしょう。
　カタリーナ彗星は現在、うしかい座とりょうけん座の境界線上を北上しており、１月１５日頃には北斗七星η、M51、M101近辺を通過する予定で、光
度は１月から２月中旬にかけて５~６等級となる予想です。

　この特集では詳細な位置予報や星野図で解説されていて、天体写真撮影や眼視観測上で大変参考になります。
　12月頃に撮影された作例写真では地球からの視覚上、イオンテイルとダストテイルが大きく開き、「く」の字状に視えていますが、その光度から双
眼鏡が必要で、眼視ではダストテイルが確認出来、写真撮影ではイオンテイルも明瞭に撮影出来るものと思われます。

　この他、目を引く記事としては、「Astro News」で紹介される「天の川銀河中心の超巨大ブラックホール周囲の磁場構造が明らかに」「115億年前の
原始グレートウォールに巨大銀河誕生」「地球の重力が作るダークマターフィラメント」で、次々と得られる現代天文学の研究成果にはただ興奮するば
かりです。
　また、恒例の流星、星食、変光星、太陽黒点、小惑星、人工天体、惑星、彗星の近況が解説された「観測ガイド」等の記事で満載です。