求めてやまない (ディアプラス・コミックス) の感想

先にレビューを書いた方があまりにも低い評価でしたので、まさおさんファンとしては黙っていられず書かせていただきました。
確かに絵は私も以前のほうが好きでした。
以前より白っぽくてちょっと機械的になってなるのは私も気になりますが、それはやはりデジタルになったからですかね。
それはちょっと残念ではありますが、それでも私は絵も嫌いではないです。
基本的に他と比べてもキレイな絵だと思いますよ。
それよりもやはりまさおさんの描くお話の内容が大好きで、いつも新刊楽しみにしています。
今回2ヶ月連続刊行で楽しみにしてたんですが、先に発売の「夜が明けても」もとても良かったんですが、私はこちらの「求めてやまない」のほうがどちらかというと好みです。
キャラが面白い！ツボにはまったというか。
「夜が明けても」の真も可愛くて好きでしたが。
「求めてやまない」の攻めの辰巳は普段の私だったらあまり好きではないタイプで、育ちの影響もありますがとても横柄で傲慢我儘。
だけどどこか可愛く見えてくるのは、円谷視点で見てしまうからなんでしょうか？
受けの円谷は小さな頃から自分を抑えて生きてきて、ちょっとやそっとじゃ感情的にならない穏やかな(ちょっと難ありですが)タイプ、真逆な二人ですがこれが出逢うべくして出逢った二人という感じでとてもぴったり。
お互いに「求めてやまない」存在に・・・。
多少は相手に合わせる事は出来ても、人の性格って特に大人になってからはなかなか直すのは難しいですよね。
円谷だからこそ、辰巳だからこそ、そんな相手に出逢えるって運命ですよね。
ちょこちょこ笑えて(生い立ちとか考えたらほんとは笑っちゃいけないのかも知れませんが、でも笑える)、二人のやりとりが微笑ましくて、最後の描き下ろしのオチも好きです。