Sands, Powders, and Grains: An Introduction to the Physics of Granular Materials (Partially Ordered Systems) の感想

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砂糖、塩、砂などはマクロ（目に見える）な粒子の集合体であり粉粒体と呼ばれている。粉粒体の振る舞いは、ブラジルナッツ効果（容器に２種類の粒子を混ぜたものを上下に振ると重くて大きい粒子が上昇してくる現象）に代表されるように興味深く、しばしば直観に反している。本書では、このブラジルナッツ効果についても実験、数値シミュレーションの両面から詳しく解説している。ただ、2000年以降の最新の内容は盛り込まれていないので注意を要する。とはいえ、粉粒体のおもしろさには触れられるように思える。
因みに、本書はフランス語で書かれたオリジナルを英訳したもので、少々お堅い英語が使用されておりあまり読みやすくはない。日本語訳されたものもあり、吉岡書店から「粉粒体の物理学」として出版されている。こちらの方が安くておすすめかもしれない。