SHOGUNATE MACABRE の感想

フィンランドのKABUKIメタルバンドWhisperedの2ndアルバムです。
歌舞伎メイクをした4人組。

昨年はおかしな風貌がネット上で話題になったり、来日を果たしLoud & Metal Maniaに出演するなど
飛躍の年となりました。
私もライブは行きましたが、人気がすごかった！
ライブパフォーマンスはトラブルがあってグダグダでしたがw
そんな波に乗っている彼らの最新作の国内盤がリリースしました！

いや~いいですね~最高ですよ！
今回もクッサクサでテンションが上がっちゃいます＼(^o^)／
和風なギターフレーズを主体にストリングス、クワイア、更には和楽器によるフォーキーなアレンジを加えた和風フォークメタルといったところ。
まるでChildren Of Bodomのメロディアスさ＋Turisasの壮大さ＋Cthonicのオリエンタルさを混ぜたような貪欲で非常に濃密な作品となっています。
前作残念に思ったギターは今回は大活躍だし、クサさにも磨きがかかり、いよいよKABUKIメタルの本領発揮です！

1.Jikininki
先行シングルとして公開された曲。
小泉八雲の怪談に出てくる食人鬼のことですね。
激しい疾走とシンフォアレンジが冴えるドラマチックな曲

2.Hold The Sword
和風フレーズを弾きまくるギターがクサ過ぎる！
掛け声も熱い！

5.Kappa ←オススメ
河童！？
本作のハイライト
煌びやかな三味線の乱舞がかっこいい！
サックスも登場しちゃってまるでFinntrollのようなドタバタ感があって非常にスリリング。

7.Unrestrained
Children Of Bodomのようなメロディアスな疾走曲。
キラキラしててクサい。

8.Upon My Honor
10分越えの大曲。

フィンランド出身の和メタルバンドのセカンドアルバムにして日本デビュー作

歌舞伎メタルとか銘打たれてイロモノ扱いされてますが、かなり完成度の高い"和メタル"です
合間合間に和楽器や和音階を絡めて"和風"を装うのではなく、北欧キラデスを基本に和楽器を自然に融合させています
普通はギターが担当するようなパートを当然のように和楽器で奏でているのです
ギター・シンセ・和楽器が掻き乱れる様は圧巻！！

前作「Thousand Swords」では初期チルボドフォロワーな印象が強かったけど、今回はよりシンフォニックになっています
全体的にキャッチーで疾走感のある曲ばかりで、ヴァイキングメタル的なセリフや壮大なコーラスもあり実にクサい
しかし5.Kappaには面食らいました…まさかジャズでくるとは…

前作の「Dead Cold Inside」のようなスローで泣き泣きな曲が無かったのはちょっと残念かな

なお、日本盤ボーナストラックの「銀牙-流れ星 銀-」は日本語詞ですが、なに言ってるか分かりませんｗ