えっ! ボンドでバッグがつくれるの?! (レディブティックシリーズno.3625) の感想

気に入ったサイズ・デザインのトートバッグを捜しているときこのMOOKに出会い、
「ミシン無しで作れるの！？それは素晴らしい！」
と思い購入してみました。
MOOKとしては悪くないと思います。
説明も丁寧だし、作り方を説明してあるトートの種類も豊富です。
（実物大型紙はありません。縮小して掲載してある型紙図を、各自拡大コピーして使用）
でも、肝心の裁縫上手の使い勝手が……あまり良くありません。
まず、（通常のミシン部分である）折り線全てを、アイロンで折り目をつけなくてはならない面倒くささにうんざり。
帆布だとボンドの吸い込みが良すぎて塗り伸ばせないので、かなり折り目ギリギリにボンドを塗らなくてはならず、綺麗に仕上げるのはなかなか難しく。
接着には「アイロン圧着が必須」なので、時間も手間もかかり。
しかも、アイロン圧着の過程で、折角最初に付けた折り目が、どんどん消えていく。
そしてやっぱり、仕上がりのボンド接着部分は固い。
……うーん、これ、かなり使えるアイテムを選びますね。
小物を作ったり、ミシンを掛けるのが難しい厚手帆布を扱ったりする場合には良いんでしょうが、普通のアイテム作るにはあまり使えないと思います。
（ファスナー付けには便利かも）
とにかく、「アイロン圧着」は、全ての接着部分に必須です。てか、圧着しないと木工用ボンド以下の接着力しかありません。
これが接着テープ状になっているアイテムならば、かなり使えるのでしょうが、いかんせんボンドだからなぁ……。

裁ほう上手という強力接着の布用ボンドのことは、テレビや手芸店で目にしていましたが、詳しいHOW TOがないので躊躇していました。この本には、25種類のデザイン＝トートバッグやショルダーバッグ、がまぐちバッグやグラニーバッグなどが、型紙つきで載っていて作りたいものがいっぱいありました。使っている布も、カラフルな帆布やコットン、リネン〜大好きなリバティ、ティルダなど多種多様で組み合わせのセンスが実に良い。縫い物をやったことがない人にもわかりやすく写真とイラストで解説しています。とりいそぎ海用にファスナー付きの大きな保冷バッグを作りたいと思っています。涼しげなペンギンのミニバッグのキットと裁ほう上手が付録でお得感いっぱいでした！！