スタンフォード物理学再入門 量子力学 の感想

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参照データ

タイトルスタンフォード物理学再入門 量子力学
発売日販売日未定
製作者レオナルド・サスキンド
販売元日経BP社
JANコード9784822285425
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 量子物理学

購入者の感想

「スタンフォード」とあるけど、大学の講義ではなくて、社会人向けの講義を基にした書籍です。社会人向けといっても、数学は高校で習ってことを前提にしています。本書で学び直す数学は、微分(偏微分)、積分(部分積分など)、シグマ記号、ベクトルや行列、三角関数、指数関数、複素数などなど。これらは前著の「力学」で出てきた数学です。量子力学では、基底で展開とか、演算子や非可換代数やフーリエ変換などは、本書で学びます。量子力学のやさしい解説書で密度行列を扱っていない本が多いです(著者が重要性を理解していないかな)が、本書は密度行列を扱っています。
著者の前書きには「数学の素養はあっても物理学については専門でないという人が簡単に量子力学の驚くべき側面を理解できるように、。。」力学については、前著を読んでおく必要があると思います。すくなくとも解析力学という言葉知っておかなければ。
量子力学が今のような形になって、90年経ち、すべての電子機器の設計で使われています。しかし使い方はわかっても、なぜそれで良いのか、なぜそのように考えるのか、という疑問はなくなっていない、という立場で議論しています。観測とはなんだろう。古典物理学とどうのように違うのだろうという疑問は、実験技術の進歩のおかげで、驚くような事実が現れてきました、量子力学の化けの皮が剥がれていきつつある現在にふさわしい解説書だと思います。
理工系の大学生でも、機械系では量子力学を勉強しないと聞いていますので、授業で量子力学ない学生も、本書を一度は眺めてみることを勧めます。
なお、数式の組版は綺麗ではありません。25ページの脚注5は校正漏れですね。27ページの脚註です。取り消し線のある文章が印刷されたままです。

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