Henri's Walk to Paris の感想

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全世界の絵本ファンが血眼になって入手にやっきになっている絵本の５０年ぶりの再発売です。オリジナルを持っていませんので、それとの比較は出来ませんが、知っていた数ページの画像や情報から漠然と思っていたクオリティより遙かに素晴らしい作品でした。

ソール・バスは映画タイトルや企業マークでも有名な、偉大な世界的デザイナーですが、そのモダンでシンプルでカラフルな作風を最大限に活かした絵本です。本の作りもかなりしっかりして好印象です。

パリに熱い思いを抱くアンリちゃん。その思いか高じて、とうとう一人でパリまで歩く冒険に。疲れて森で眠る時にパリへの方向を間違えないように鉛筆を地面に置きました。ところが巣の材料を探していた小鳥がその鉛筆を見つけて・・・

お話も可愛いですが、とにかくソール・バスの色彩力、デザイン力に体が震えました。アンリちゃんをはじめ、登場人物は足でしか表現されていません。それがまた、モダン。絵本ファンの方はもとより、デザインを勉強している方は必見だと思います。私がこの絵本の存在を知ってから３０年以上経ちます。やっと出会えました。（泣）本当に生きてて良かった！！！！星百個です！！！