１枚の「クレド」が組織を変える！ の感想

リッツ・カールトンなどの一流と言われている企業がクレドを導入してから数年で流行りだしましたが、
日本では見よう見まねで額縁に入れて会議室に飾っていた『理念』をただの持ち歩き用の紙にしただけという会社が数多くあります。

クレドとは、ただ紙にして持ち歩けば良いだけではりません。
その制作の過程がとても大切です。

上意下達のように上が決めて考えたことを一方的に押し付けたは、
社員は『また社長がなんか思いついたらしいよ』と白けてしまいます。

いかに社員を巻き込むかを考えながら、
会社の想いや目標を浸透させるか、その方法として最適なのがクレドです。

この本では、税理士事務所をはじめいくつかの事例を交えてクレドの作り方を紹介しておりますので、
これからクレドの制作に取り組んでみようと考えている社長には最適でしょう。

また、これから社員を増やして会社を大きくしていこうというベンチャー企業がクレドに取り組めば、
強い組織を作ることも可能です。

組織はバラバラになってから再び同じ方向に向けるのは多大な労力がかかりますが、
最初から同じ方向に向ける努力をすれば労力は半分以下です。

スピードを持って成長した企業は一読されてみられたら良いと思います。

リッツカールトンホテル、ジョンソン＆ジョンソン他、外資系企業を
中心として導入されている、クレド。
それを活用して、実際に組織を改革している例は非常に多い。

同書では、クレドを実際に作成するのみならず、どのような使い方をされていて
どう運用していくか、という部分を紹介されているので
クレドを作っていこうと考えている企業には非常に役立つ書籍です。

組織変革を検討されている場合は一読の価値ありです。