Femininity and Domination: Studies in the Phenomenology of Oppression (Thinking Gender) の感想

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　この本の『Femininity and Domination』というタイトルは分からないわけでもありませんが『Studies in the Phenomenology of Oppression』というサブタイトルのほうは大いに問題だと思います。即ち、著者のBartkyの主張のうちタイトルは否定出来るものではないのですが、サブタイトル相当部分(そしてどう見てもBartkyが最も言いたいことは前者ではなくこちら)についての記述、またその前後でBertkyは明らかに自家撞着に陥っているだけではなく他ならぬこの自家撞着こそが｢現象学｣であるという信じ難い勘違いをしているとしか解釈出来ず、結論部分にこのような重大な欠陥があることで本書全体の学問的信用度そのものが著しく低下していると言わざるを得ないのです。