金融政策のフロンティア: 国際的潮流と非伝統的政策 の感想

決して悪い本ではないが、連載を纏めたためか、全体的に纏まりを欠いている感が否めない。また、中央銀行論・現代金融政策実務論としては白川『現代の金融政策…』の方が詳細な上によく纏まっており、時事的な非伝統的金融政策論としては翁邦雄『経済の大転換と日本銀行』の方が筆致が鋭いように思われる。ご興味がおありの方はそちらもご覧になってはいかがだろうか。