夢と希望は捨てなさい~「苦」を理解すれば幸福の扉が開く~ 初期仏教の本 の感想

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参照データ

タイトル夢と希望は捨てなさい~「苦」を理解すれば幸福の扉が開く~ 初期仏教の本
発売日2014-01-14
製作者アルボムッレ・スマナサーラ
販売元宗教法人日本テーラワーダ仏教協会
JANコード登録されていません
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

西洋的価値観に染まった日本の少年少女に読ませたら発狂しそうですね笑
本編もいいですが、付録の「愛について」の方がパンチが効いてて面白かったです。

現代の日本社会と乖離している、と考える人もいるようですが、乖離していて当たり前です。
現代に限らず、夢や希望、そして時に愛をエサに人々を働かせる事で発展しようとするのが社会ですから。
そこに「待った」を掛け、あくまで反社会的にはなることは無く、柔軟に「別の視点の真理」を提供してきたのが仏教です。

昔は昔で、手柄がなんだ、お家が、身分が、と騒いでいた世間に、真逆の価値観を提示していたわけでしょう。
仏教を知ってサムライ辞めて出家しました、みたいな人もいれば、完全には納得できず、サムライは辞めずに在家信者になったり、あるいは全く納得できない人もいて、そこは当然人それぞれです。

宗教全体に言える事だと思いますが、上座部仏教は特に、本を読んだだけで理解した気になるのは大変危険、というか勿体ないです。

私が以前お世話になった東南アジアのお坊さんが長老の講演を聴いた後で、「なぜ根本的な事を説かずに話を進めるのですか」と質問したそうです。
すると長老は、「日本人はバカだから根本を説いても理解できないんですよ」という風に答えられたそうです。

現代日本仏教などは、教義に安っぽい解釈を当てて「世間に売れる」ようにアレンジしようと必死なようですが、長老は「理解できそうもない相手には語らない」というスタンスを取っているようです。
本編に『お釈迦様はこころの医者なので、治せる見込みのある人々には親切丁寧に指導しますが、こころを治してもらいたくないという人々には嫌な気持ちにならない程度で話をして終わるのです』とあり、これはそのまま長老の立場でもあるのでしょう。

長老が読者全体の理解力をどれ程のものと想定しているかはわかりませんが、本だけ読んで「理解できました」というのはちょっと厳しいかと思います。

長々気色悪いレビューを書いてしまった。
皆さんがぼちぼち幸せでありますように。

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