フジ矢 零ペンチ 175mm 刃部鏡面仕上げ・偏芯テコ設計で驚異の切れ味 3100-175 の感想

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職人は道具にこだわる。
己の技に自信があるが故に、道具による失敗を許せないからであろう。
私も職人の息子として育てられたので、多少は道具にこだわる。
己の技が未熟であるが故に、道具による成功を期待したいからである。
このペンチは、フジヤ(株)の８０余年の結晶とも言える零シリーズという商品名で販売されている。
熟練工の手による匠の技術の結晶とは、
１）偏芯テコ原理による、作用点と支点との距離を短くすることで楽に切断できること。
２）マイクロミラーブレードという刃部を鏡面研磨していることで、切断時の摩擦を極限にまで減らしていること。
３）先端のくわえ部をローレット(格子状)加工しているので、線材を確実につかみ取り滑らないこと。
４）エラストマー樹脂で握り部を包み、二重成形にした網目状のグリップで安全性と使いやすさが抜群であること。
５）落下防止用のセイフティコード対応の装具が付けられること。
６）高周波焼き入れをしたＨＲＣ６４の硬度の刃部が21ｍｍの長さがあり、平たいものでも一度で切断できること。
７）全てに製造番号をレーザーで刻印し、ISO9001:2000を取得している日本製であること。(私のはNo.00390）
８）2つのシザーのかしめ方が尋常でない方法で固定されていて、まったく揺らぎがない。（刃部が完璧に噛み合う）
９）刃部の裏側が、平たい円筒形の穴形状になっているのでVA3芯線が楽に切断できること。
10）切断能力が鉄線3.4mm、銅線4.0mm、VA・VVF線・ｴｺ線：2.6mm×3芯
11）材質：クロムバナジウム鋼
という気合いの入った製品である。
買って、使って、少しでも文句があれば、メーカーに返品すれば、きっと喜ばれることでしょう。
そんな創業魂を持つメイドインジャパンの逸品です。

ちなみに、鋼線を何種類か切断してみましたが、本製品の切れ味はペンチレベルではなく、
ケーブルカッターレベルの切れ味です。当然、ペンチとしてのつかむ機能も有している点で、
作業効率は、この零ペンチの方が圧倒的に優秀です。