鴨川食堂いつもの (小学館文庫) の感想

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参照データ

タイトル鴨川食堂いつもの (小学館文庫)
発売日2016-01-04
製作者柏井 壽
販売元小学館
JANコード9784094062465
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者

購入者の感想

 主人公の人生を縦糸に、個々の謎を横糸にしたミステリー色が淡い連作小説が流行のようです。下手な作家が書くと売ろうとするための工夫が鼻についてとても続けて読もうという気がしませんが、本シリーズはまず京都愛、それ以外の土地についても郷土愛がひしひしと伝わる点が成功の原因でしょう。看板や品書きがない店という設定も食事代込みの探偵料の請求の仕方も実に京都的です(まちがっても大阪的ではありませんが、現実の京都人なら銀行決済は使わないような気がします)。
 ドラマを見てしまってから、流が萩原健一イメージで脳内固定されてしまったのが困りものです。もともと彼の雰囲気ではないと思うのですが映像の誘導力というのはすごいものがありますね。

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