Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note: ふつうの服でおしゃれな感じのつくり方 の感想

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おしゃれとは、流行最先端！雑誌を読み漁り真似してオシャレなつもりでいました！
なんとなく流行りものを自分に似合うか似合わないかも構わず着ていた自分になんか違うな？と。
歳を重ね、体型も似合う色やシルエットも変わってきて、自分のオシャレを見つめ直すキッカケを作ってくれた本です！
オシャレは、服の数ではない。好きな服＝似合う服ではない。試着室では、デザイン＜シルエット。流行より自分をキレイに見せてくれる服。などなど・・・心に響くコトバの数々に感動しました！何年も前の本なのに古さを感じない！保存版の1冊ですね？
シンプルな自分に合った服を、小物や着こなしテクを使ってオシャレに見せられるようななりたいなぁと思えました(*^-^*)

今、プチプラコーデがブームですが、
確かにリーズナブルな普段使いのオシャレもいいんだけど、
やっぱり、生地の質なんか、見る人がみると分かってしまうもの。

独身で人気雑誌エディターといえば、収入もハイレベルなので、
普通の主婦や、なかなか服飾費にそこまでお金をかけられない私には、
真似はできないけど、でもやっぱりラグジュアリーなもの、本物は素敵なんですよね。

そして著者は、自分に似合うものを知っているのも知性的なんですね。
自分をどう見せれば好印象になるのかを、とても計算している（良い意味でね）
彼女だったり、奥様だったら男性の株が上がると思うし、
お母さんやママ友だったら、自慢のお母さんであり友人。
一緒にお茶してたら、なんだか自分も鼻が高い、みたいな（笑）

悪目立ちせず、華があるけど嫌味じゃない。
こういうオシャレって、実はとっても難しいところ。
年齢とスタイルの良さだけではカバーできない部分は、
質の高さが味方になってくれると思うんです。
（あくまで身の丈にあったレベルでなんですが。。。）

奇をてらっていなくて、ベーシック、
流行にとらわれず、その人を引き立たせてくれるオシャレ。
そんなヒントを与えてくれる本でした。

冒頭の「はじめに」という挨拶文の中に
三尋木さんの信条や人柄がよくあらわれています。

抜粋すると・・

「トレンド優先の着こなしだと疲れてしまうし、
自分自身が落ち着かないんです」

「それよりも意識したいのは
その日会う人や行く先になじむスタイル。
ベーシックだけど、なんとなく素敵。
いつ会ってもその人らしくて感じがいい。
おしゃれって、そんなバランスが心地いいと思うのです」

「大学卒業後の数年間、メーカーの会社員として働いていた経験も
大きく影響しているのかもしれません」

「毎月、好きな雑誌を買っては、お給料の中で買えるアイテムを
あれこれ考えるのが好きでした」

「会社で浮かない格好、だけどちょっとおしゃれできちんと見えて
そして、少ないワードローブでも着回しができるよう、
一生懸命考えるのが楽しかった」

中身はとにかく「素敵」の一言。
堅実で現実的。等身大。
世の働く女性にピッタリと寄り添ったコーデがズラリ。
ベーシックでありつつも、配色だったり質感だったりがどこか優しく
頭の良さ、育ちの良さ、人柄の良さが滲みでるような、
「この人、素敵だな。こんな風になりたいな」と、しみじみ感じられる、
抜群の安心感と好感度の高さはピカイチです。

いきなりファッション業界に入ったわけではなく、
実際に、一般企業で地に足着いた服装というのを経験され、
その中での暗黙のルールだったり、ファッションコードだったりを
身をもって習得された背景があるというのが
三尋木さんの強みですし、大きな魅力に繋がっているのでしょうね。

コーディネートページの合間合間に登場する文章も、
とても謙虚で、やわらかい言葉に始終されており
「おっとり美人」という感じの、あたたかい人柄が滲みでています。
ちなみに、笑顔の美しいモデルさんだなと思って読んでいたら、

服選びの基本的な事、年代を問わず分かりやすかったですね。本のサイズがもう少し大きくても良かったかな。

色々なファッション雑誌を見ますが、流行りの商品を推しているため（当たり前ですが…）
どうしても金額を見て、買うことなく、見てるだけ。
実際には、似たようなものを買って、でも安物だったりして、結果的に
長く続かない洋服ばかり買っていた気がします。

この本で、色んなことを学べた気がします。
こういう本を探してんだ~って思いました。