NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 10月号 [雑誌] の感想

今月号のNATIONAL GEOGRAPHICはいつもより40ページほど多い。坂本潔が残した1920年代の日本の生活風景は当時の長閑な一面を鮮やかに切り抜いている。NEXTには「写真とナショジオ」の面白いデータがまとめられている。これまでのナショジオに掲載されたヌード（女性の胸の露出）の数が年代別にまとめられている。また昨年（2012年）本誌のために撮られた写真が195万枚、そのうち電子版を含め掲載されたのは1468枚だそうだ。専属の写真家15人への質問もうまくまとめてある。

写真の力（THE POWER OF PHOTOGRAPHY）では、ジャーナリストのロバート・ドレイパーがキルケゴールの写真に関する予言を検証する。写真の持つ「真実の罠」の力が今ほど必要な時代はない。写真が持つ影響力を「WITNESS」、「PROVE」、「RELATE」、「REVEALL」、「CELEBRATE」、「PROTECT」という６つのキーワードに集約して、それぞれで今日的な課題を提供している。

付録はB2版で、過去125年間の出版の中から、140冊分の代表的な表紙をまとめてある。裏は125の瞬間がまとめられている。