The Business of Books: How the International Conglomerates Took Over Publishing and Changed the Way We Read の感想
参照データ
タイトル | The Business of Books: How the International Conglomerates Took Over Publishing and Changed the Way We Read |
発売日 | 2000-09-17 |
製作者 | Andre Schiffrin |
販売元 | Verso |
JANコード | 9781859847633 |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Nonfiction » Economics |
購入者の感想
親子二代にわたる書籍編集者の家系に生まれ、イェール大学に学び、人類の知的遺産となるべき名著を少数部数であれ刊行し続けた出版文化とその哲学を自伝代わりに執筆したもの。本書の梗概は既に上述の書評があり、改めて触れるべき内容ではない。アメリカの20世紀出版史を概略して余すことがない。英語圏の出版者は、世界に販売できる市場性の故に、ビジネス規模が実に大きいのでが、その弊害で偉大なるマイナーを紹介することへの難しさがたえず出版への情熱を形成する。
だが、世界都市ニューヨークの背景を活かして、この偉大なるマイナー世界の名著に組み込める僥倖を獲得できるのも名編集者の生きがいであろう。マンハッタンを歩いていると全米チェーンの書店以外に、個人でポリシーを持って書店経営を展開する専門書店がいくつもある。こうした優れた市場性に支えられて人類の知的生産の最前線に立つ編集者シフレンの出版史的哲学を展開する。
そして、歴史や情況以上に、自らの言葉で締めくくる「待つ力」は印刷本から電子出版に変化しつつある現在においてもその有効性は変わらない。その意義は図書館でも共有される重要な命題である。曰く、
だが、世界都市ニューヨークの背景を活かして、この偉大なるマイナー世界の名著に組み込める僥倖を獲得できるのも名編集者の生きがいであろう。マンハッタンを歩いていると全米チェーンの書店以外に、個人でポリシーを持って書店経営を展開する専門書店がいくつもある。こうした優れた市場性に支えられて人類の知的生産の最前線に立つ編集者シフレンの出版史的哲学を展開する。
そして、歴史や情況以上に、自らの言葉で締めくくる「待つ力」は印刷本から電子出版に変化しつつある現在においてもその有効性は変わらない。その意義は図書館でも共有される重要な命題である。曰く、