理系研究者のためのアカデミック ライティング の感想
参照データ
タイトル | 理系研究者のためのアカデミック ライティング |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ヒラリー・グラスマン-ディール |
販売元 | 東京図書 |
JANコード | 9784489021183 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 参考図書・白書 » 科学技術 |
購入者の感想
論文の構成(IMRaD)に関する良質な本である。科学技術英語の読解の本であり、他の方が決定版とおっしゃっているように、本当に決定版だと思う。(評者は、書店にて本書を購入し、きちんと読みました。)理系学部生のリーディング教材として最適であろう。
科学技術論文は、IMRaDといわれる構成を取る。IMRaD型の文章は、その名の示すように骨格部が、少なくともIntroduction, Methods, Results, Discussionの4つのパートに分かれている。それぞれのパートにおいて
Introduction:先行研究の流れはどのようになっているのか?その流れの中で自分の研究が何を明らかにしようとしているのか?
Method:そのためにどのような手法を用いたのか?
Result:その結果どのようなデータが得られたか?
Discussion:得られたデータから何を意味しているか?何が結論づけられるか?
が論じられるということは、周知のとおりである。この本でも同様のことが述べられている。
しかしながら、模範とすべき手ごろな論文(モデル論文)を挙げ、モデル論文のそれぞれのパートの中の内部構造を分析、モデル化(ムーブ分析)した本は少数派で(知る限り以下の[2][3]及び部分的ではあるが[4]ぐらいしかないと思う)、現実の論文に対してこのようなムーブ分析をやってみせた本は、さらに少数派だ(知る限り以下の[3]と、部分的ではあるが[4]ぐらいしかないと思う)。
特に、モデル論文に訳がついていることと、モデル論文が様々な分野から選ばれているのが良い。
科学技術論文は、IMRaDといわれる構成を取る。IMRaD型の文章は、その名の示すように骨格部が、少なくともIntroduction, Methods, Results, Discussionの4つのパートに分かれている。それぞれのパートにおいて
Introduction:先行研究の流れはどのようになっているのか?その流れの中で自分の研究が何を明らかにしようとしているのか?
Method:そのためにどのような手法を用いたのか?
Result:その結果どのようなデータが得られたか?
Discussion:得られたデータから何を意味しているか?何が結論づけられるか?
が論じられるということは、周知のとおりである。この本でも同様のことが述べられている。
しかしながら、模範とすべき手ごろな論文(モデル論文)を挙げ、モデル論文のそれぞれのパートの中の内部構造を分析、モデル化(ムーブ分析)した本は少数派で(知る限り以下の[2][3]及び部分的ではあるが[4]ぐらいしかないと思う)、現実の論文に対してこのようなムーブ分析をやってみせた本は、さらに少数派だ(知る限り以下の[3]と、部分的ではあるが[4]ぐらいしかないと思う)。
特に、モデル論文に訳がついていることと、モデル論文が様々な分野から選ばれているのが良い。