トランス・ブルー の感想
参照データ
タイトル | トランス・ブルー |
発売日 | 2000-04-19 |
アーティスト | 日野皓正 |
販売元 | ソニー・ミュージックレコーズ |
JANコード | 4988009960395 |
Disc 1 : | マイ・ファニー・ヴァレンタイン アローン・アローン・アンド・アローン 黒いオルフェ マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ グリーン・スリーブス バット・ビューティフル ネイチャー・ボーイ ホールド・マイ・ハンド ラッシュ・ライフ |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » モダンジャズ |
購入者の感想
ストリングスをバックにしつつもジャズのフィーリングを色濃く感じることが出来る秀作アルバム。僕の場合ジャズとの出会いは日野皓正やマイルス・デイビスだっただけにトランペットのかっこよさからジャズの魅力に惹かれていったといえる。日野が日本人として掛け値なしに優れたトランペッターであることはニューヨークでの活躍を見ればすぐにうなづけるだろう。ここでも、ジム・ホール、エディ・ゴメス、グラディ・テイトといった名手が参加しており、彼自身もマイ・ファニー・ヴァレンタイン、アローン・アローン・アンド・アローン、黒いオルフェ、バット・ビューティフルなどおなじみのバラードを叙情的に歌いこんでいる。80年代に入ってからの日野はフュージョンの世界でヒューマンかつファンキィーな響きをもったサウンドの追求をしてきたが、彼本来の正統派ジャズにおいてもさらに桁上げされたプレイを見せるようになる。トランペットの音色は厚みと深さを増し、ますます円熟味を加えていった。84~85録音のこのアルバムは世界で通用する一人のトランペーッターのディプロマット(卒業証書)のような趣である。選曲、編曲のよさも秀逸だが、グラディ・テイトのボーカルのメロウな響きは、おしゃれなジャケット・デザインともども、CDの魅力アップに一役買っている。