宇宙兄弟(27) (モーニング KC) の感想

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タイトル宇宙兄弟(27) (モーニング KC)
発売日2015-11-20
製作者小山 宙哉
販売元講談社
JANコード9784063885231
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

せりかさんの、まさに人生をかけた戦いがひとつの着地点を迎える。
傑作だと思います。ぜひ読んでほしい。

本巻の構図は意外とシンプルで、
伊藤せりかを「知らない人たち」の言葉、行動、
伊藤せりかを「知っている人たち」の言葉、行動。

せりかさんが踏ん張り続けたのはなにも本巻からではない。
1巻でムッタが初めて出会ったときはもちろん、
彼女が初めて’悲しくて仕方ない’涙を流した時から、医者を目指し、宇宙飛行士を志し、
また同じ志を持った仲間と共にISS存続の危機を経て、父と同じ病気であるシャロンに背中を押され、
念願の宇宙にたどり着いてもなお、欠けるほど歯を食いしばって、
今、’嬉しくて仕方ない’時を迎えようとしているのだから、
ぜひその瞬間を見届けていただきたい。

なお、読者である私たちはそんな伊藤せりかの姿をもちろん「知っている」ので、本巻における鬱屈した空気は正直つらい。
低評価のレビューにもある意味納得。
が、同時に「知っている」人の応援する姿にはホッと一息つけるし
たぶさんの一服には不覚にも泣きそうになった。

にしても小山先生の話の組み立ては本当にすごいですね。
確かに無重力で見る水は、美しくて面白くて
いつまでも見飽きませんでした。

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