伝わるWebライティング -スタイルと目的をもって共感をあつめる文章を書く方法 の感想

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架空の書店を事例に、どのように書けばウェブコンテンツが分かりやすくなるか、紹介されています。
自己紹介やステートメントの文章からウェブサイトのボタンまで網羅されていて、具体的に書かれているところに好感が持てます。

ただ、個人的には、全体的に冗長とした文章が続き、とても分かりにくい印象を受けました。
恐らく英語で書かれたものをそのまま翻訳してしまっていて、「これは日本だと伝わらないな」「日本ではかえって難しいことになるな」と思わざるを得ない箇所もあります。
著者がAppleのライティングをしていたこともあってか、全体的にAppleのウェブサイトを覗いているかのような文体です。
少し気取っていて、日本語にするとかえってシンプルではなくなってしまうような文章が多いです。

事例もほぼ全てアメリカに本社がある企業で、英語の事例が書かれてあり、これは仕方のないことかもしれませんが、日本向けに再編集してほしかったです。

ステートメントの文章の書き方や、どういったことを踏まえれば分かりやすい文章になるのか、分かりやすく紹介されているところも多いのですが、それ以上に本書全体に漂う分かりにくさが目立ち、2000円以上払って購入する価値はあまりないかな、という印象です。