マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー の感想

フラメンコや南米音楽の現代ものは、ジャズからのオマージュを得ているものがあります。
この本に書いてある知識があれば、曲の分析が出来ることでしょう。あとは、ジャンルの主たる楽器の特性や歴史を学ぶと関連して様々なことを学ぶ必要があることに気づくことができます。

まずは通読しましょう。この時に自分の知識のなさで本に書いてあることについていけないと思った場合は、少し優しめ本や楽典を読んでおきましょう。本を読みながら、練習や曲の分析をしていくうちに理解は進んでいきます。
1部の天才、秀才さんはバリバリ進むかもしれませんが、普通の人に取ってみればこれだけの本を習得するのには時間がかかるため、本を読む、楽器練習、曲の分析、実践を毎日少しづつでも継続し、積み重ねていくことでものにしていくものです。

ただし、中東音楽やインド古典音楽の場合はこの本だけでは足りないものが出てくるので、レッスンを受けるなり、専門書から知識を得ましょう。

もし、留学を考えており、留学先が英語であれば、この本の英語版を通読して理解できると、音楽留学に必要な英語力が身につきます。

こんなにすばらしい理論書にはじめて出会いました。
ジャズ演奏を志すすべての人に自信を持ってお勧めできます。
これまでの理論書との大きな違いは、
スケールやコードを説明するだけにとどまらず、
1それらを名演奏家たちがどのように使用してきたかの実例（譜面）がアルバム名とともに豊富に示されている。
2それらを演奏の中で使えるようにするための練習のヒントが豊富に示されている。
以上の２点が画期的であり、本書をすぐれて実践的なものにしています。