和の幻想ネーミング辞典 の感想

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◆自然（植物・動物・鉱物・宇宙・気象・地形）
◆感覚（色・香り・音・光・闇・雰囲気）
◆時間（季節・時間）
◆人 　（性質・職業・呼称）
◆人工（器物・武器・建物・数）
◆宗教（仏教・神道・陰陽道）
◆平安京（殿舎・門・官職・役所）
◆旧国名（旧国名）
五十音順索引

以上のカテゴリーがあります。そして、↑のカッコ内のジャンルは更に細かくされます。
例えば「自然」の「植物」の中には「草花・野菜・作物・樹木・果実・海藻・その他」のジャンルがあります。
自然→植物→草花の中には「葵」のように有名なものから、「虎杖」「繁縷」といった難読のものまで紹介されています。

それぞれ、項目・よみ・解説があります。一つの項目は多くてもニ行分で、バランスが良くて見やすいのが良いですね。
薄紫色が多用されているのですが、「和の幻想」といった雰囲気が出ていて見た目的にも綺麗です。

見慣れない項目（宗教用語や神道用語等）の解説では、ルビが多めに使われているので「これは何と読むんだ？」となりにくいのも嬉しいところ。

なお、「本書について」で書かれていますが、どの項目も「漢字」のみで表記できる単語だけが収録されているので、全ての項目が漢字です。
また、漢字表記の面白さや、音の響きの美しさ、単語の持つ意味等を考慮して選ばれた単語が収録されているので事物の網羅を目的とした本では無いと注意書きがされています。
あくまでも「非日常的な雰囲気」を持ち、「和の幻想」というタイトルに合った単語が載っています。

何かに「和」の雰囲気のある名前を付けたい時に見るのは勿論、ただ見ているだけでも楽しいです。