電気・電子回路解析プログラム EMTP入門―インターネットでダウンロードして使おう! の感想
参照データ
タイトル | 電気・電子回路解析プログラム EMTP入門―インターネットでダウンロードして使おう! |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 雨谷 昭弘 |
販売元 | 電気学会 |
JANコード | 9784886862259 |
カテゴリ | 科学・テクノロジー » 工学 » 電気工学 » 電子回路 |
購入者の感想
EMTP(Eelectro Magnetic Ttransients Program)とは、米国エネルギー省ボンネビル電力局(BPA)において開発された汎用過渡現象解析プログラムである。
EMTPは電力系統における各種の定常および過渡現象の解析を主な目的としているが、等価的に電気回路で表現できるものであれば、電気現象以外の事象も計算できる。
計算できる回路は、集中定数素子、集中定数多相型回路、多相分布定数回路、非線形抵抗、非線形リアクトル、時変抵抗、スイッチ素子、整流素子、変圧器、各種電源、各種回転機、制御回路等によって構成されるものである。
EMTPは雷サージ解析、開閉サージ解析、系統故障発生時の異常現象の解析(近距離線路故障、持続性交流過電圧解析等)、機器内部の異常現象の解析、制御回路解析、交直変換システム解析、軸ねじれ共振(SSR)解析等に使用されており、機器設計、電力系統の絶縁設計、設備故障原因究明等に効果をあげている。
本書は、Windows用EMTPの一種である、"ATPDraw for windows"を、インターネットから読者のパソコンへダウンロードし、これを用いた電気・電子回路のシミュレーションについて説明する初心者向け手引書。
EMTPは約半世紀近くの歴史を持ち、マニュアルも膨大であるため、初心者にはちょっと手を出しづらい傾向があります。
本書は、解説が丁寧で、初心者の導入書としては、良くまとまった内容になっているとは思います。
反面、比較的平易な電気回路の取り扱いに終始しており、EMTPのポテンシャルをフルに活用するには、いささか物足りない内容であると同時に感じます。
EMTPの魅力である、各電気機器・電気設備モデルを用いたシミュレーションを活用して、システム設計や事故解析を行えるレベルに達するには、本書では不十分であり、そこは不満の残るところです。
しかし、EMTPの入門書って、本書くらいしかないんだよなぁ。
EMTPは、その生まれからか、解析技術が一子相伝みたいな形で教えられている現状があり、自学自習できるような丁度良い専門書がないことだけが困り者。
EMTPは電力系統における各種の定常および過渡現象の解析を主な目的としているが、等価的に電気回路で表現できるものであれば、電気現象以外の事象も計算できる。
計算できる回路は、集中定数素子、集中定数多相型回路、多相分布定数回路、非線形抵抗、非線形リアクトル、時変抵抗、スイッチ素子、整流素子、変圧器、各種電源、各種回転機、制御回路等によって構成されるものである。
EMTPは雷サージ解析、開閉サージ解析、系統故障発生時の異常現象の解析(近距離線路故障、持続性交流過電圧解析等)、機器内部の異常現象の解析、制御回路解析、交直変換システム解析、軸ねじれ共振(SSR)解析等に使用されており、機器設計、電力系統の絶縁設計、設備故障原因究明等に効果をあげている。
本書は、Windows用EMTPの一種である、"ATPDraw for windows"を、インターネットから読者のパソコンへダウンロードし、これを用いた電気・電子回路のシミュレーションについて説明する初心者向け手引書。
EMTPは約半世紀近くの歴史を持ち、マニュアルも膨大であるため、初心者にはちょっと手を出しづらい傾向があります。
本書は、解説が丁寧で、初心者の導入書としては、良くまとまった内容になっているとは思います。
反面、比較的平易な電気回路の取り扱いに終始しており、EMTPのポテンシャルをフルに活用するには、いささか物足りない内容であると同時に感じます。
EMTPの魅力である、各電気機器・電気設備モデルを用いたシミュレーションを活用して、システム設計や事故解析を行えるレベルに達するには、本書では不十分であり、そこは不満の残るところです。
しかし、EMTPの入門書って、本書くらいしかないんだよなぁ。
EMTPは、その生まれからか、解析技術が一子相伝みたいな形で教えられている現状があり、自学自習できるような丁度良い専門書がないことだけが困り者。