禁断のジャズ理論(CD付) の感想

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参照データ

タイトル禁断のジャズ理論(CD付)
発売日販売日未定
製作者友寄 隆哉
販売元リットーミュージック
JANコード9784845624423
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 音楽 » 音楽理論・音楽論

購入者の感想

ほとんどのジャズ曲はメジャースケールとブルーノートスケールで演奏可能という解説が最初にされています。
まずこの部分が、極めて合理的な考察だと思いました。
「いや、それでも流石にメジャースケールだけでは厳しいんじゃないか・・・」と思って付属のCDを聞くと、
見事にジャズの演奏になっています。
最初に理論を示して、それを実例で証明するという流れで、とても分かりやすいです。

著者は、本の中でアドリブ演奏に必要なのは多くのスケールを使いまくることではなく、
シンプルな音使いに限定することで、センスを磨くことが肝要だと書いています。
そのセンスを磨くためのトレーニングが、まさに実例の方の譜面になっていて、
練習曲を演奏することでセンスを磨いていくことができます。
「禁断の」というタイトルですが、実はこの考え方の方が真っ当なアドリブ法であると感じました。
お勧めです!

著者の友寄さんのことは全く知らなかったけど、
すごくいい内容だと思った。

メジャースケールとブルーノートスケールだけでジャズのアドリブが取れることを
解説してからスタンダードで実践、という流れで、きちんと裏づけもある。

何より心を打たれたのは
「その時代の若者に受け入れられない音楽はどのみち廃れる」
「年配者は脳の活性化のためにもっとやかましい音楽を聴こう。ロックミュージシャンの若さの秘密はそこにある」
という一文。

ジャズの世界、とりわけ日本のジャズは何だか異常に頭が固い。そして排他的。
こうでなければいけない、こうあらねばならない、みたいなものが多くて勝手に敷居を上げている。
そして若い人はみんなロックやポップスに流れてしまう。

個人的にジャズはおしゃれな音楽じゃなくて、もっと自由で解き放たれていて、
イマジネーションがほどばしるような革新的な音楽であることが本来の姿だと
思っているので、こういった、敷居をいい意味で下げてくれる本が
もっと色んな若い世代に受け入れられたら、滅びかけている
日本のジャズというジャンルももっと活気づくんじゃないだろうか。

ピアノでジャズを勉強中です。
理論を知っている者でも、ジャズ初心者でもどちらも一読する価値のある本です。
この本では、あえてメジャースケールとブルーノートスケールを使ってアドリブしていますが、シンプルな理論の根っこには、作者のリズムに対するこだわりがヒシヒシと感じられます。
実際、このような方法でアドリブしているプロが周りにいます。

初心者が難しいことを考えすぎて何も弾けなくなるよりは、まずこのような理論でいろいろ弾きまくり、リズム感やセンスを磨くのもいいと思います。
一般のジャズ理論がわからない人でもとりあえず譜面を見て弾いてみれば本格的なアドリブになっていますから、それだけでかなりの勉強になると思います。

ついているCDの演奏は打ち込みですが、ハネない非常に良いノリなので参考になります。
教則本にはわざとらしいアドリブが多い中、こちらは作り込まず自然なので何回聴いても飽きません。

各楽器の移調譜面もあり親切です。

ぜひ、次回は他のスケールや、三拍子、スローの曲も入れたものを作って欲しいです!

前回までの3部作(大人のための音感トレーニング本、大人のための音感トレーニング本 「絶対音程感」への第一歩編、日本人のためのリズム感トレーニング理論)を購入し、どれも理路整然であり実用的な内容だっため本書も大変楽しみにしていました!
わざわざ、新しく書籍化する必要があるのか?と思うほどの情報量の教本が数多く出版される昨今、今までの3部作と同じく、この本も”ホンモノ”です。
これからの日本人のジャズアドリブ書籍のバイブル本となると思いました。(なってほしい!)
それほど痛快な一冊です。

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