99パターンでわかる中学英語文型の総整理 の感想

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英語が苦手な生徒に中１から中３までの文法をコンパクトにまとめたものはないかと探して見つけたのがこれです。
理想を言えば、中学校の英語教科書の巻末資料にある例文集を完璧に覚えてしまえば良いのですが、実際に覚えるためには正しい発音で聞き、音読し、書いてみないと定着させるのはむずかしいものです。それを一冊で３年間分を一気にやってしまえるのがこのテキストです。
スポーツでもそうですが、「型」「フォーム」を身につけるためには何百回も素振りをしたり、走りこんだり、とにかく基礎トレーニングが大事です。なぜそうなるのかという理屈が分からなくても選手はコーチを信用して真面目に取り組んでいけば知らずうちに力がついていきます。難しいトレーニンング論は型が身についてから「そういう理由でこれをやっていたのだ」と後で悟ることが多いものです。
勉強も同じです。このテキストは文法の細かい説明や理屈は省かれています。「詳しいのは他のテキストでどうぞ」というスタンスです。それで結構なのです。このテキストはトレーニンング用として反復練習するためのものと割り切れば良いのです。
具体的な練習方法としては
最初に日本語→英語という順番で入っていますので、英語が流れた後ポーズボタンをおして英文を音読してみる（シャドーイング）、紙に書いてみる（ディクテーション）を繰り返していけばリスニング力、スピーキング力、ライティング力を鍛えることができます。もちろんテキストを使って赤セルシートで英文を隠しながら練習するというのも有効です。
要は継続力です。９９ﾊﾟﾀｰﾝはそれほど高い山ではないので、あきらめずにやりぬけば思いのほか早く頂上に到達できます。高度が高くなるにつけ、景色を見渡すことができる（英文で読むことができる）力がついていることに気が付くでしょう。