Kanzi: The Ape at the Brink of the Human Mind の感想

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参照データ

タイトルKanzi: The Ape at the Brink of the Human Mind
発売日販売日未定
製作者Sue Savage-Rumbaugh
販売元Wiley
JANコード9780471159599
カテゴリ洋書 » Subjects » Nonfiction » Philosophy

購入者の感想

この主張に関する読みやすい本が本著である。ボノボチンパンジー(学名パン・パニスクス)は普通のチンパンジー(学名パン・トログロディテス)とは異なる種で、霊長類学者間ではこれがサルの中で最も賢い種類であると考えられている。
カンジの物語は1981年にアトランタの言語研究センターで始まる。スー・サベージ-ランボーはカンジの養母マタタというボノボチンパンジーに、キーボードを用いて意思表示することを教えようとしていた。マタタの長い訓練中の時間、カンジは、その部屋でぶらついていたが、カンジがキーボードの訓練の番になると、周囲にいた研究者達が驚いたことにカンジはすでにキーボードの使い方を会得していたのである。カンジは人間の子供が自然のうちにそうするようにキーボードの記号言語(そして、しゃべる言葉もいくらか)覚えてしまったのである・・・。本著はカンジの訓練に関する報告書である。
現在において理解されている意味での人間の言語は動物界の他の種にはない人間特有の適応能力の一つである、とお思いの方は興味無い!とおっしゃるかもしれません。しかし、著者の一人、Sue Savage-Rambaughが霊長類としての自己のルーツを誰もいないポルトガルの海岸で発見するくだりの言葉には胸を打たれました。この記述だけでも読んでよかったと思いました。GOOD BOOK!

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Kanzi: The Ape at the Brink of the Human Mind

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Wileyから発売されたSue Savage-RumbaughのKanzi: The Ape at the Brink of the Human Mind(JAN:9780471159599)の感想と評価
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