聞くだけで熟睡できるCDブック (TJMOOK ふくろうBOOKS) の感想

心や体が何かによってダメージを受け、それまで普通にできていたことができなくなったり、困難になってしまったりした時のショックは大きいものですし、そこから元の状態に戻してゆくためには、かなりのエネルギーが必要になってきます。
竹中直人ちゃんの名言ではありませんが、“自分で自分をあや”しながら、パワーをチャージして行くのは、なかなか大変なことではあります。
もし、そういった状況になくとも、毎日の生活の中で、言いようのない疲れを感じている方は多いことでしょう。
この、《区民だより》ぐらいの大きさ、オールカラーで30ページぐらいの本では、たとえば私たちの日々の“眠り”とその周辺環境を整えてゆくことで、眠っていない時間帯のコンディションも改善され、毎日がより充実したものになるはずである、と説いているのです。
その他にも、“眠り”のメカニズム、その質の向上のためにできること、よりよい“眠り”によってもたらされるメリットなど、有益なヒントや情報が多く載っています（監修：坪田 聡（つぼた さとる）さん）。
そしてもちろん、本のちょうど真ん中のページには、ヒーリング・ミュージック以外でも多方面で活躍されている、神山純一さん作・編曲・プロデュースによるCDが。

１：おとぎばなしを聞いた夜
２：心のふるさと
３：眠りの妖精
４：なつかしい子守唄
５：夢のかなたへ
６：Sleep

の全６曲、５分台の曲を中心に、全部で30分とちょっと。
電子楽器メインながら、心にやさしい、おだやかなサウンドで、眠る前に限らず、いろいろとあって心が苦しい時やリラックスしたい時などにも、落ち着きを取り戻すきっかけを与えてくれます。
眠る前に通してかけるだけでなく（たぶん、最後まで行く前に眠ってしまう……）、聴きたい時に、好きな曲を選んで聴いてみるのもよいそうです。
実際にこのCDを試してみた人々によるレポートも掲載されており、「まぁ、『まったくダメ』、ってことはないのかな？」と、思わせてくれます。
たとえもしダメだったとしても、599円＋税（2015年10月現在）。