ぼくの靴音 の感想

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参照データ

タイトルぼくの靴音
発売日販売日未定
製作者堂本 剛
販売元集英社
JANコード9784087804157
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » た行の著者

購入者の感想

今日は「渋谷」の近くにあるかかりつけの病院へ行き、その後いつものように本屋に立ち寄り何げなく新刊本のコーナーを見て「あれっ」と思った本がありました。手にとってパラパラと読んでいると、とても大スターの発言の本とは思えない程「かけはなれているけれども自分を正直に語っている一青年」の本に出会ったので思わず購入しました。それが「堂本剛  僕の靴音」という新刊本でした。

この本は「MYOJO」(昔の人は月刊「明星」、と言うと「ああ、あれね。」とお分かりになるかと思います。(苦笑))に連載されていた文章をまとめた本だそうですね。

その雑誌に6年近くも書き綴った彼の「本音」がいっぱいつまったエッセイ集なのですが、彼は基本的にとても対人関係では「世間一般」の物差しでは「不器用」でしょうね。でもここに書かれている内容の一つ一つを読むと彼の「素晴らしい人間性」がひたひたと、40才を過ぎた僕なんかでも「ズキズキと突き刺さってくる」モノがいっぱいあるんです。この「堂本剛」という一青年は「本物だなあ」と。

彼の「詩」を一部紹介します。

「こんな現在だから   私が力になれる事少なく   私自身が頼りなく感じられ   叫びが声になりませぬ  遠い  遠い  お国では   何が起こっているのでしょうか   何も出来ずに動けずにいる毎日   落ち着かない気持ちで 歩いております   
今生きているこの国にも   たくさんの矛盾があり   溜息すら枯れてしまいます   貴方様は笑って おられますか   なんとか明日を迎えられるという感謝に   
悲しい色がまじります」(215ページ、抜粋)

こういう感受性を持っている大スターはかつていなかった、と僕は断言したい。だから、「堂本剛」君を尊敬、かつ応援したいと思います。

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