JAPAN ロバート・ブルーム画集 の感想
参照データ
タイトル | JAPAN ロバート・ブルーム画集 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Robert Frederick Blum |
販売元 | 芸術新聞社 |
JANコード | 9784875864547 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 作品集 » 画集 |
購入者の感想
浮世絵や北斎漫画などのアニメ化された画像,あるいはポーズをつけた写真でしか見たことがなかった明治初期の街角の人々の表情が極めてリアルに描かれている。 このような技量を持つ画家はそう多くはいない。 Bigot やWores も当時の絵を残しているが,Bigotはカリカチュア,Woresの描く人の表情は画一的で変化に乏しい。 それに対して,Blumは当時の人々日常を鮮やかにを再生してくれる。 描かれている人の表情は何と輝いていることか。 この画集を見ていて,日本でロバート・ブルーム展を企画してくれないかと痛切に願うようになった。 表紙にもある019「花売り」,020「飴屋」はよく知られているが,パステルによる051「日本の若い女」は現代人の眼からも魅力的な女を描いている。 岡部昌幸氏による解説も一読に値する。 関心を持たれる人は,BlumのScribner’s magazine への寄稿(大野順子による邦訳あり),および Sir Edwin Arnold "Japonica" (邦訳「ヤポニカ」)を読みたくなるだろう。