バッハ (講談社学術文庫) の感想

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参照データ

タイトルバッハ (講談社学術文庫)
発売日販売日未定
製作者ヴェルナー・フェーリクス
販売元講談社
JANコード9784061594012
カテゴリエンターテイメント » 音楽 » 音楽理論・音楽論 » 音楽史

購入者の感想

 実はシュバイツァーの「バッハ」3巻本を探していてなかなか手に入らず、それまでの繋ぎに、これなら気軽に読めるからいいや、と思って買ったのだが、とんでもない。文庫本でこれだけ内容が濃い本もなかなかありません。
 前半はバッハの生涯で、著者が旧東ドイツの代表的バッハ学者だけあって、当時の社会と音楽の関係の中でバッハを読み取っていきます。たとえば、バッハBachの名前は,インドゲルマン語源bhag、「流れ歩く」とか「流し」を意味し,流しの遍歴楽師たちを指す言葉から由来したとみられる,などの記述は,他の本には見受けられない独特の指摘です。
 後半はバッハの作品の批評ですが、これも圧巻。これだけ小さな本によく詰め込んだと感心。
 今までバッハ関係の文庫や新書を数冊買いましたが、その中で一番コストパフォーマンスが高い。これは買いですよ、奥さん!

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