ドッツァウアー チェロ練習曲集1 (ISE (CELLO)) の感想

教室で使っています。
当初、音の羅列のような感じで、メロディアスな旋律がなく、練習意欲がわきませんでした。
これを弾けるように練習するくらいならば、バッハの無伴奏に時間を割いたほうがよほど効果的に思えたのです。
でも、一曲ずつこなしていくと、音程のとり方、バランス、強弱、ボーイング等進むにつれ、それなりに実力というか、基礎テクニックというか、チェロの演奏に欠かせない技術が身についていくのが感じられます。
途中にハ音記号の譜面も出てきます。脱初心者を目指すには格好の教材ではないでしょうか。
ただ、やはり見ていただく指導者のもとに使用するにこしたことはありません。「脱初心者」となるには、それなりのレベルで弾きこなせるようにならなくてはダメで、ごく一部の才能のある方を除くと、独学で自己満足していたのでは、真の上達は望めないでしょうから。

家内の練習用に。楽器屋さんに行って探したり、取り寄せしたりしないで済みすぐに使い始められました。