原節子 わたしを語る (朝日文庫) の感想

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参照データ

タイトル原節子 わたしを語る (朝日文庫)
発売日2013-05-08
製作者貴田 庄
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022617637
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

印刷媒体に残された原節子の発言を冒頭に掲げて展開する小論全55編。著者は既に彼女の伝記本として「原節子 あるがままに生きて」を上梓しており、それと比較すると本書は網羅的・体系的ではないが、彼女の言葉を手がかりに考察を重ね、全体として女優人生を貫くベクトルのようなものが見えてくる。それは何かと言うと、女優・スターである自分は本当の自分ではないという意識。1948年12月出版の「映画スター自叙伝集」に寄せた文章の題の一部が「よそほひの花の一つにしかざりき」。これは著者が指摘する通り、実に彼女らしい言葉だということがわかる。時期が来たから仕事から遠ざかっただけ。その時期が来るまでは極めて真面目に全力で仕事に打ち込んだ。多少なりとも隠逸志向を持つ人なら共感できる生き様を本書はソフトに浮かび上がらせる。露悪的なところは微塵もなく、好感を持てる。

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