葉隠入門―武士道は生きている (カッパ・ブックス) の感想

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参照データ

タイトル葉隠入門―武士道は生きている (カッパ・ブックス)
発売日販売日未定
製作者三島 由紀夫
販売元光文社
JANコード9784334042028
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

葉隠入門は20年以上前に書かれた本でありながらも、「芸は身を滅ぼす」、「名誉と富に執着すること」など、古くからの常識的な教えとは逆の発想が含まれており、新鮮で面白い。
「ファッションだけの若者」、「男性の女性化」、「危機感のなさ」などは戦後の(特に最近の、)日本人の特徴であるかのように言われているが、歴史をみてみると、太平の世にはいつでもそのような風潮があったようである。葉隠は江戸元禄文化の時代に、葉隠れ入門は昭和の成長期末に、長い平和のなかで退屈し道を失った社会、特に若者達に向けて書かれたようだ。
本書全体を通しては、処世術、心構え、人生論、道徳などを広く浅くお手軽にまとめ上げた感がある。が、死のイメージと直結した心構えの持ち方や道の考え方にはインパクトがある。現代に生きる我々には、乱世の武士や戦時の軍人兵隊ほど死に直面し死について考える機会がないが、それでも自分の死を念頭に置いて自分の人生を考えてみると、「もっとしっかり生きてやる」という気合というか何かよくわからない気持ちがこみ上げてくる。
死は力にもなるのである。

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