ふなふな船橋 の感想

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参照データ

タイトルふなふな船橋
発売日販売日未定
製作者吉本ばなな
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022513090
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » や・ら・わ行の著者

購入者の感想

ばななさんはふなっしーの大ファンです。
ふなっしーについて「現実には役に立たず、なにをしてくれるわけでもないけど、
いるだけで確かな感じがして、果てしなく優しく受け入れられているような気がする、ただそれだけの存在」と、コメントしています。
作家もそんな存在であると考えており、いつかふなっしーをテーマにした作品を書くのを夢見ていたようで、今回それが実現。
ふなっしー自身が帯を書いてくれてます。
作家が好きな人(梨だけどw)をテーマにした小説を書く・・・・作家にできるこれほどの愛情表現があるでしょうか?
ネットで他の方のレビューで「別にふなっしーでなくてもいい」とか「流行にのっただけ」みたいなレビューも読んだけど、
これはふなっしーありきで書かれた小説なので、ふなっしーじゃなきゃ意味がない。
特殊な環境で育った主人公のヘビーな人生を、ふなっしーのひゃっはー!!な存在がうまく和らげているし、
その点においてもふなっしーの存在は効果的に思えます。

「人の心」に向き合うと、大事にしすぎて温めすぎて、壊してしまう。
主人公のこういう不器用な生き方、よーくわかります。私もこんなんだからw
でも、これはおそらく優しさじゃなく、ぶつかる度胸がないだけなのかもしれないな。
自分よりもまず、大切な誰か。← こう考えてると逃してばかりで、いつまでたっても幸せになれない。
こういう些細なエピソードの中に自分を見つけて、反省・後悔する場面の多い作品でした。

最後は主人公が本来あるべき自分の姿を見つけられてよかったです。
人であれ、大事にしてるぬいぐるみであれ、やはり弱い自分を見せられて支えになるものって必要だな。
人から見てどんなちっぽけなものでも、信じられる宝物を持ってる人って強いですね。

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