マルクスのかじり方 の感想

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参照データ

タイトルマルクスのかじり方
発売日販売日未定
製作者石川 康宏
販売元新日本出版社
JANコード9784406054645
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » イデオロギー

購入者の感想

まず、『マルクスのかじり方』というタイトルと、
みょうに可愛い、マルクスのイラストから、
従来のマルクス本とは一線を画す雰囲気がうかがえる。

じっさいの中身はどうだろうと、読み進めていくと、
思った以上にさくさくと読めてしまう。
著者の語り口がとてもやさしく、切り口もおもしろいからだ。
そして、読んでいくうちに、
マルクス(の生き方や生み出した学問)を知っていくことは、
現代日本に生きる自分自身が、いったいこの社会とどう向き合い、
生きていくのか、ということを深く、また豊かに考えることに
つながるのだ、と思わされた。
マルクスは、何より、
目の前の現実の『変革者』として生きた人だから。

著者は、昨年、大学の同僚であった内田樹氏と
『若者よ マルクスを読もう』(かもがわ出版)を出しているが、
本書は、よりやわらかい歯ごたえの、入門的な内容となっている。

3章では、著者の大学でのゼミ生が『資本論』をかじっているが、
「商品論」の難しいところに悪戦苦闘しながらも、
「わかる部分が発見できる楽しさ」が、じわりと伝わってくる。
こういう等身大の学習会の風景も、従来にない新鮮さがある。
著者の「具体的な学びのヒント」も、おおいに参考になると思う。

「マルクス」と聞いただけで先入観をもって敬遠してしまう人も
いるかもしれないが、それはあまりに、もったいないことだと思う。
マルクスの全体像へ接近する第一歩として、
ぜひ多くの人に本書を手にとってもらいたいと思う。

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