Letters from Rifka の感想

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参照データ

タイトルLetters from Rifka
発売日販売日未定
製作者Karen Hesse
販売元Puffin
JANコード9780140363913
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Penguin Books

購入者の感想

第一次世界大戦、ロシア革命直後のロシアの農村では、困窮した農民たちの政府に対する憤懣の矛先をそらすために、なんと(政府の煽動で)ユダヤ人迫害が行われた−と、この本には書いてあります。 この作品はその迫害から逃れるためにアメリカに渡ったある一族の物語です。 12歳の主人公Rifka(リフカ−と読むんでしょうね?)がその旅の模様をロシアにいる従妹のトーヴァに手紙形式で報告していく−という叙述スタイルで書かれています。 実際にはこの従妹というのは存在しておらず、孤独なリフカが創り上げ、手紙を書き続けた架空の友達−というニュアンスが濃厚なんですが、話し言葉で書かれているだけに読みやすく、我々日本人のリーダーにとっても共感できるところ大ではないでしょうか。 

余談ですが、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏(1946年生まれ)のプロフィールには、ロシア系ユダヤ人移民の三代目−と書いてあります。 年齢的にリフカがその祖母の世代にあたる−というのはちょっと無理がありますが、彼女の長兄などはこの物語の時点(1920年)ですでに結婚して子供までいます。 スピルバーグ氏の祖父母たちが実際にどういう理由でアメリカに渡ってきたのかは知る由もありませんが、もし彼がこの作品を映画化してくれたら面白いものになるのではないかなーなどと思ってしまいました。 

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